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ボイスレコーダー(日航機墜落事故から28年)

【雑草ポエム 第677話】

1985年(昭和60年)8月12日(日航ジャンボ機墜落)から、もう28年もの歳月が流れました。

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航空機事故といたしまして、520人もの死者を出す史上最悪な歴史を作ってしまった事に対し、遺族や他の日本国民はもとより、世界中が注目しておりましたのが『事故原因の究明』であり、クルーのやり取りを記録した『ボイスレコーダー』の解析結果でございました。

検証に要した日数、たったの4日間…

翌日の新聞紙面に注目されるボイスレコーダーの解析結果が載りましたが、大きな文字で機長の発した言葉が2つ、漫画チックな雲マークの中に書かれているだけでした。

高濱機長が発した、その2つの言葉とは…

『これはダメかもわからんね…』
『ど~んといこうや!』

この言葉の主旨も解らず、前後の状況の説明もございませんでしたので、コレを棒読みした国民は怒り心頭、機長の怠慢が原因でこの事故は起きたのだと非難轟々、そのやり場のない怒りの矛先は全てキャプテン(高濱機長)に向けられてしまったのでございます。

しかしこの時、まだ我々は何も知らなかった…。

自らの責任逃れを迅速に図りたい日航側と、アメリカにご機嫌をとりたい国家権力による陰謀であったということを、国民は誰も知る由もなかったのでございます。

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マスゴミを自在に操り、全てを機長の責任にしてしまえば…それで手打ちとなる。

こうしたいい加減な原因究明・責任所在の曖昧さを残した公式発表は、何の罪も無い方々まで不幸にしたのでございます。

大切な夫を失い、自らも『遺族』という立場である高浜機長の未亡人と子供達…

この方々への嫌がらせはすさまじく、想像を絶するような悲惨な日々を送ることになったのでございます。

『500人もの人を殺しておいて、お前ら(機長の遺族)は、よくおめおめと生きていられるな』

このような類の嫌がらせ電話や投石、罪の無い子供たちへのいじめ行為等々、それこそ連日連夜、毎日何十回も、何年間も続いたのでございます。

未亡人や家族の精神的苦痛は察するにあまりある。

そもそも事故の根本的原因は分かっておらず、機長の操縦ミスであるなどという報告は一切無かったにも関わらず…、よしんば、万が一、機長に責任があったといたしましても、機長の奥さんや子供達に、いったい何の責任があるというのか。

人間とは、なんと卑怯な…

ただでさえ、悲嘆に暮れているパイロットや乗務員の家族に対し、自分の名は名乗らずに嫌がらせの電話をするなどという卑劣な行為は、断固として正当化出来るものではございません。

しかし未亡人は、高濱機長が生前…『飛行機で起きたあらゆることの最終責任は、機長である自分にあるのだ』…と何度も言われており、(パイロットは皆、その覚悟で操縦桿を握るわけです)誰に何を言われましょうとも一切口答えせず、只ひたすら『申し訳ありませんでした…』と、気丈に繰り返し続けていたのでございます。

何年も… 何年も… 何年も…


事故調査委員会から発表された最終的な事故原因は『圧力隔壁破壊』…、しかし、その単純な最終結論には多くの専門家が首をかしげたのでございます。

何かが隠され、隠ぺいされようとしておりました。

高濱機長を良く知る元日航パイロットの藤田日出男氏が、高濱機長の無念さや残されたご家族の心情を案じ、日航側の隠ぺい工作を暴くために各種の資料を収集し、独自に事故原因を追究しておりました。

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そこへ…
ついに藤田氏の元へ(事故調からの)内部告発者があらわれた事によりまして、それまで隠されていた証言が、事故の真相と隠蔽の構図を浮き彫りになっていったのでございます。

それは、貴重な極秘資料と『ボイスレコーダー』が永久処分される直前に、勇気を持ってカバンに詰め込み、藤田の元へ走ったのでございます。

もし、この勇敢な人間が実行してくれなかったら、この日航ジャンボ機墜落事故の真相は永遠に闇の中へ葬り去られていたことでしょうし、きっと同じ過ち(大事故)を繰り返していたに違いなく…。

それを受けた藤田氏は、直ぐに全国の巨大メディアを一斉に動かしました。

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そして、2000年8月8日…

あの事故から15年もの歳月を経て、初めてボイスレコーダーの音声が公式に報道され、日本の全国民が固唾を飲みながら聞き入りました。

↓まずは、心してお聞きください。



藤田氏は目を閉じ…
『高濱くん…、怖かっただろう…、恐ろしかっただろう…、必ずキミの無念は晴らすからな…』

この、実際の音声が公開された意味は大きかった。

それまでも、ボイスレコーダーに記録された会話を文字に起こしたものは、公表されていたのですが、矢張り文字だけではコクピットの真の緊迫感は伝わらない。

しかし、あの切羽詰まった音声を聞けば、機長、副操縦士、航空機関士の、最後まで全身全霊で、機を何とか立て直そうと頑張っていたことがよくわかります。

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後部の水平尾翼が吹き飛ばされ、圧力隔壁が破壊されてオイル漏れを引き起こし、機内の油圧系統が全滅してしまったということは…

車で例えるならば、曲がりくねった急な下り坂におきまして、ハンドルとブレーキがまったく利かず、エンジンブレーキとアクセルワークだけで操っているようなもの。

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アン コントロール トラブル…

唯一、動いた機首の上げ下げと、左右のエンジンの出力の差で旋回し、 エンジン出力の出し入れや、ギアダウン(タイヤを下ろす)させることで高度を調整させながら、彼らは30分もの間コクピットの中で戦っていたのでございます。

高濱機長の発した言葉…『どーんといこうや!』は、パニックになっているクル―の心を少しでも落ち着かせ、皆で諦めず頑張ろうという意味であったということが、これを聞いてよく理解することができました。

勇者の内部告発により、明らかになったボイスレコーダー…、これでまず、遺族が随分慰められましたし、何と言ってもコクピットクルーの遺族が一番救われたのではないでしょうか。

16回目の慰霊登山の際、遺族の一人が高濱機長の未亡人を見つけ、こう言いました。

『あっ… 高浜機長の奥様ですね? ボイスレコーダーを聞きました。 機長は最後の最後まで頑張ってくださったのですね。 本当にありがとうございました』

深々と頭を下げる遺族の前で、高濱未亡人はその場で泣き崩れました。

この号泣は、高濱未亡人の15年間にわたる無念が漸く慰められたものでございます。

その後、高濱機長の悪口を言う人はいなくなりました。

お子様たちは立派に成長なされ…

父親を想い、航空会社に就職したそうでございます。

by 桜川



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【隠蔽された真実】(追記)桜川の戯言です。

その脆弱性から目を背けさせるべく発表された見解こそが、123便(8119号機)だけが抱えていた問題、イコール、ボーイング社の修理ミスという内容でした。

ただ、これは『発表』というよりは『押し付け』に等しい。

何しろ、事故調査委員会は僅か4日でそれを発表しておりますし、しかも実際調査したのはアメリカのボーイング社なのですから、いくらでも自らを守る見解が出せるわけです。

そして、その事故調査委員会とは誰が主要になって結成されていたかと申しますと、当時アメリカのレーガン大統領と親密な関係を築きたかった『中曽根康弘(元総理大臣)』でございます。

日航ジャンボ機123便の事故は、『しりもち事故後の修理ミスが原因の事故』とだけ報道され、早期救出の可能性があった米軍ヘリに関する情報や、ボーイング747型機の脆弱性の問題、官民一体経営状態(当時、日航の役員人事は運輸大臣の承認事項)の日本航空の責任問題、などが全て封印された…。

当然、事故そのものは誰も防ぐことが出来なかったかもしれません。

しかし、中曽根元総理は520名もの犠牲者が出た事故の原因究明を『封殺』することと引き換えに、逆に自分達の利権を安定化させ、日本航空(政府の金の成る木)を護り、無傷でアメリカに恩を売る形(日米経済摩擦激化の解消)を成立させたのでございます。

勿論、この事件後、747型機は機体後部の大幅な設計変更を行っている。
(要は設計ミスを認めているということ)

また、刑事事件として有罪になった日本航空の役員は一人もいなかったこと(最終的に不起訴処分)をつけ加えておく必要がございます。

こうして、いつの時代もお上は悠々、馬鹿を見るのは一般庶民ばかりなり…。

あの幕引き…

したたかな中曽根さんの思う壺。



しかしながら…

中曽根康弘と申しますれば、ジャンボ機が墜落した群馬県が御膝元…

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なにかある。
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雑草ポエム、書籍化することができました。

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