ボクセアドーラ (女子プロボクサー)
【雑草ポエム 第674話】
去る者あれば 来る者あり…
先日のミスターオートレース『飯塚将光選手』涙の引退セレモニーから2週間が経ちましたが、これも時代の流れなのか、早くも粋のいい32期生の新人レーサー達が養成所を卒業し、各地区のレース場にてデビュー戦に挑みました。

そうした中、私は個人的にも注目しております『女子プロボクサーからの転身者』である、藤本梨恵選手を応援するべく、配属先である伊勢崎オートレース場へ行って参りました。

伊勢崎オートレース場と申しますれば、我がカリスマレーサー『田代祐一選手』や、オートレース界の絶対王者『高橋 貢選手』等が所属するという、私にとりましては正に『聖地』のレース場!

それはかつて、カリスマ田代が唸らせたトライアンフ(イギリス製2気筒エンジン)の重低音が耳に残る、とても素敵な思い出の地。
そんな環境の下で、藤本梨恵選手はデビューの日を迎えたのでございます。
↓ファイターズゲートから試走へ向かう藤本選手。

愛車を『ボクセアドーラ』と命名し、アクセル全開でファンへのアピールを行います。
↓ただ、直線のスピードは悪くないものの、コーナーワークが大き過ぎるな…。

まだまだ怖くてインにハンドルを向けることができないのだな…と思いましたが、気持ちは分れど、それではプロとしての勝負レースにはなりません。
あまりのヘタれな走り(試走タイム)に場内のファンもあきれ顔となり、当然ながら1号車『藤本梨恵選手』からの車券はまったく売れておりませんでした。
オートレースには、そのギャンブル性を高めることを目的とした『ハンデ』という物がございます。
スタート位置を『強い者順』に調整することによりまして、弱い(遅い)選手でも車券の対象となるようにされますし、特に新人のデビュー節では『ご祝儀ハンデ』といたしまして、勝たせてもらえる番組を組むものでございます。
↓ご覧下さい、藤本梨恵選手の後ろに置かれた先輩レーサーのハンデ位置を!

藤本梨恵選手から最も近い選手(2号車)でも40mの後方に置かれ、さらに最重ハンデ(8号車)の選手ともなりますと、はるか70mもの後方からのスタートを切ることなりますので、通常の新人レーサーであれば、ぶっちぎって逃げ切ることができるはずでございます。
しかし、藤本梨恵選手の場合は…
↓いよいよ大爆音と共に注目のスタートが切られました!

単独の0mハンデ位置から果敢に飛び出す藤本梨恵選手。
1周500mのバンクを6周回、約1分50秒というタイムを無事に逃げ切って勝てるという『お膳立て』は出来ていたはずなのですが…。
↓あっと言う間に後続に追い付かれ、2周回を持たずして最下位へ転落し…

↓3周回目にはご覧の大差…

まるでチャリンコ1台とバイク7台のレースのよう。
残りあと3周回で、最終的にどれ程の大差がついたのか、それは皆様のご想像にお任せいたします。
↓半周もの大差をつけられ、一人淋しくゴール線上を駆け抜ける藤本梨恵選手。

男の世界に花一輪。
伊勢崎オートレース場といたしましては、初の女子レーサーの誕生だけに、その勇気と頑張りを心から称えてあげたいのは山々ではございますが、これが厳しいプロの世界。
いくら選手を美化しようとも、所詮は公営ギャンブルの1コマに過ぎず、命の次に大切な『現金』を賭けて観るファンにとっては、車券の対象とならない選手など、まったく無意味なのでございます。
『このバカヤロー!』
容赦ないファンの罵声を背に受けながら、惨敗に肩を落としてピットに戻って行く藤本梨恵選手でございました。
それにいたしましても、弱い。
藤本梨恵選手は、超が付くほど弱すぎました。
他の(男子)新人レーサーは期待通りの動きを見せ、連戦連勝という華々しいデビューを飾っているのですが、如何にバイク経験が少ないとは申せ、プロボクシングで世界を制する程の運動神経の持ち主が、まったくレースをさせてもらえないとは驚きました。
これは男女の差?
動体視力や動物的本能、その他様々な面におきまして、やはり女性では男性との差が出てしまうものでしょうか。
オートレースは超高速でコーナーを回りますが、その時に発生する強烈な『遠心力』に耐える腕力は、男性レーサーでもかなり厳しいと云われております。
昨年、デビューから僅か半年で事故死してしまった船橋所属の美人レーサー『坂井ちゃん』も、周りの期待があまりにも大き過ぎたがための『焦り』が原因で事故を引き起こしてしまいました。
あの坂井ちゃんの例を、もう二度と繰り返してはいけません。
焦らず、じっくり、一歩ずつ進んで行けばそれでいい…と、私は彼女のレースを初めて観て思いました。
結局、今開催(4日間)はオールビリで1勝もできませんでしたが、とりあえず事故も無く無事に完走できたことが何よりの一歩だったことでしょう。
開催終了後、さぞかし気を落としているのでは…と思いきや!
↓彼女のブログを読んでみてください。(転記しました)
*****************************
デビュー節4日開催終わりましたー!
結果は、オールビリと厳しい結果となりました!(>_<)
でもねーまだまだこれからー!
(≧□≦)/
あたしゃ負けないよー!!!
ただ、沢山の人に応援してもらっていたのに期待に応えられなかったのはすごく残念です。
でも、今はこれが自分の実力としっかり受け止めて、頑張っていきます!
*****************************

私は思わず笑ってしまいました。
デビュー戦後に泣いていた坂井ちゃんとは大違い、この明るくてポジティブな娘だったら心配ない、大丈夫だ!
今はビリでも、それだけ見る夢が沢山あるということでございます。
↓彼女の目標はチャンピオン、オート界の絶対王者『高橋 貢選手』でございます。

まだまだ長い道のりです。
頑張れ、藤本梨恵!
by 桜川
去る者あれば 来る者あり…
先日のミスターオートレース『飯塚将光選手』涙の引退セレモニーから2週間が経ちましたが、これも時代の流れなのか、早くも粋のいい32期生の新人レーサー達が養成所を卒業し、各地区のレース場にてデビュー戦に挑みました。

そうした中、私は個人的にも注目しております『女子プロボクサーからの転身者』である、藤本梨恵選手を応援するべく、配属先である伊勢崎オートレース場へ行って参りました。

伊勢崎オートレース場と申しますれば、我がカリスマレーサー『田代祐一選手』や、オートレース界の絶対王者『高橋 貢選手』等が所属するという、私にとりましては正に『聖地』のレース場!

それはかつて、カリスマ田代が唸らせたトライアンフ(イギリス製2気筒エンジン)の重低音が耳に残る、とても素敵な思い出の地。
そんな環境の下で、藤本梨恵選手はデビューの日を迎えたのでございます。
↓ファイターズゲートから試走へ向かう藤本選手。

愛車を『ボクセアドーラ』と命名し、アクセル全開でファンへのアピールを行います。
↓ただ、直線のスピードは悪くないものの、コーナーワークが大き過ぎるな…。

まだまだ怖くてインにハンドルを向けることができないのだな…と思いましたが、気持ちは分れど、それではプロとしての勝負レースにはなりません。
あまりのヘタれな走り(試走タイム)に場内のファンもあきれ顔となり、当然ながら1号車『藤本梨恵選手』からの車券はまったく売れておりませんでした。
オートレースには、そのギャンブル性を高めることを目的とした『ハンデ』という物がございます。
スタート位置を『強い者順』に調整することによりまして、弱い(遅い)選手でも車券の対象となるようにされますし、特に新人のデビュー節では『ご祝儀ハンデ』といたしまして、勝たせてもらえる番組を組むものでございます。
↓ご覧下さい、藤本梨恵選手の後ろに置かれた先輩レーサーのハンデ位置を!

藤本梨恵選手から最も近い選手(2号車)でも40mの後方に置かれ、さらに最重ハンデ(8号車)の選手ともなりますと、はるか70mもの後方からのスタートを切ることなりますので、通常の新人レーサーであれば、ぶっちぎって逃げ切ることができるはずでございます。
しかし、藤本梨恵選手の場合は…
↓いよいよ大爆音と共に注目のスタートが切られました!

単独の0mハンデ位置から果敢に飛び出す藤本梨恵選手。
1周500mのバンクを6周回、約1分50秒というタイムを無事に逃げ切って勝てるという『お膳立て』は出来ていたはずなのですが…。
↓あっと言う間に後続に追い付かれ、2周回を持たずして最下位へ転落し…

↓3周回目にはご覧の大差…

まるでチャリンコ1台とバイク7台のレースのよう。
残りあと3周回で、最終的にどれ程の大差がついたのか、それは皆様のご想像にお任せいたします。
↓半周もの大差をつけられ、一人淋しくゴール線上を駆け抜ける藤本梨恵選手。

男の世界に花一輪。
伊勢崎オートレース場といたしましては、初の女子レーサーの誕生だけに、その勇気と頑張りを心から称えてあげたいのは山々ではございますが、これが厳しいプロの世界。
いくら選手を美化しようとも、所詮は公営ギャンブルの1コマに過ぎず、命の次に大切な『現金』を賭けて観るファンにとっては、車券の対象とならない選手など、まったく無意味なのでございます。
『このバカヤロー!』
容赦ないファンの罵声を背に受けながら、惨敗に肩を落としてピットに戻って行く藤本梨恵選手でございました。
それにいたしましても、弱い。
藤本梨恵選手は、超が付くほど弱すぎました。
他の(男子)新人レーサーは期待通りの動きを見せ、連戦連勝という華々しいデビューを飾っているのですが、如何にバイク経験が少ないとは申せ、プロボクシングで世界を制する程の運動神経の持ち主が、まったくレースをさせてもらえないとは驚きました。
これは男女の差?
動体視力や動物的本能、その他様々な面におきまして、やはり女性では男性との差が出てしまうものでしょうか。
オートレースは超高速でコーナーを回りますが、その時に発生する強烈な『遠心力』に耐える腕力は、男性レーサーでもかなり厳しいと云われております。
昨年、デビューから僅か半年で事故死してしまった船橋所属の美人レーサー『坂井ちゃん』も、周りの期待があまりにも大き過ぎたがための『焦り』が原因で事故を引き起こしてしまいました。
あの坂井ちゃんの例を、もう二度と繰り返してはいけません。
焦らず、じっくり、一歩ずつ進んで行けばそれでいい…と、私は彼女のレースを初めて観て思いました。
結局、今開催(4日間)はオールビリで1勝もできませんでしたが、とりあえず事故も無く無事に完走できたことが何よりの一歩だったことでしょう。
開催終了後、さぞかし気を落としているのでは…と思いきや!
↓彼女のブログを読んでみてください。(転記しました)
*****************************
デビュー節4日開催終わりましたー!
結果は、オールビリと厳しい結果となりました!(>_<)
でもねーまだまだこれからー!
(≧□≦)/
あたしゃ負けないよー!!!
ただ、沢山の人に応援してもらっていたのに期待に応えられなかったのはすごく残念です。
でも、今はこれが自分の実力としっかり受け止めて、頑張っていきます!
*****************************

私は思わず笑ってしまいました。
デビュー戦後に泣いていた坂井ちゃんとは大違い、この明るくてポジティブな娘だったら心配ない、大丈夫だ!
今はビリでも、それだけ見る夢が沢山あるということでございます。
↓彼女の目標はチャンピオン、オート界の絶対王者『高橋 貢選手』でございます。

まだまだ長い道のりです。
頑張れ、藤本梨恵!
by 桜川
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