憧れの アウトローな天使たち
【雑草ポエム 第671話】
今から約40年前の大東京の空の下、常識破れの日々を生き抜くアウトロー野郎の生活に憧れていた時期がございました。

TVドラマ『傷だらけの天使』が放送されましたのが1974年、私はまだ小学4年生(10歳)でしたが、思春期を迎える中学生の頃、夕方4時からの再放送で強烈な刺激を受けていた頃が懐かしく思い出されます。
この時代のドラマは、兎にも角にも品がなくて超最高!
どんなシーンでも女性の裸は当たり前、子供の時に親と一緒に見ていたという連中が多い時代、今では考えられない(昭和的なH)シーンが次から次へと飛び出すわけで、これで刺激を受けない不健康な青春ボーイはおりません。(色々な意味でお世話になりました)
↓『傷天』とくればOP、何と申しましても主人公(木暮 修)の朝食シーン!

私と同年代の連中は、誰しもがこのショーケンの行儀の悪い食い方を真似し、その事実、私はこれ見たおかげで大嫌いだったトマトが食えるようになったのでございます。
トマトにカブリ付き、コンビーフを齧りながらビンの牛乳で流し込む…、そんなスタイルが妙に自由でカッコよく、ラストは口からビュッっと牛乳を吹き出すシーンでエンド…となる予定でした。

しかし、その映像は『男性の射精を連想させる』としてカットされたという所にも、どこか憎めない昭和イズムなるものが感じられるところでございます。
昨日、私は『傷天』の撮影場所であり、修(萩原建一)と亨(水谷豊)が住んでいたとされるペイントハウス(代々木会館)が未だに変わらず残っているということを知り、あの当時の雰囲気を味わいに出掛けてみることにいたしました。
↓現在の代々木会館(通称 エンジェルビル)

JR山手線・代々木駅のすぐ隣に建っており、駅のホームからも目の前に見える薄汚い雑居ビルでございます。
近代的なビルが建ち並ぶ大東京のど真ん中(新宿区)におきまして、撮影当時ですら老朽化の激しい萎びたビルであったにも関わらず、更に40年もの間、そのまま年をとった状態で生き残っていようとは、ただただ驚くばかりでございます。

聞けば建物は築63年、現在は殆ど機能しておらず、中国書籍を扱う店舗とわずかなテナントのみとなっております。
↓真っ暗な階段を恐る恐る上がりますと…!

踊り場には昭和の淀んだ空気が充満しており、そのままタイムスリップしてしまうのではないかという妄想に駆られてしまうようでございます。
現在に至るまで、多くの『傷天ファン(マニア)』が屋上のペントハウス(撮影現場)までの進入を試みたようですが、成功には至らず、不法侵入罪で逮捕される者が後を絶たないとは、もはや他人ごとではございません。
↓故に、私は別の建物から屋上のペントハウスを確認することにいたしました。

あの腐りかけた階段、2連式のキュービクル(簡易型変電所)、なにもかも40年前のままであり、これはファンにとってはたまらない建物であるということが理解できます。
↓亨は、あの階段でギターを弾きながら歌ってました。

この代々木会館…
耐震的にも消防法的にも雑居ビルとして都や区に承認されているとは到底思えず、なぜ解体されないまま現在に至っているのでございましょうか?
実際には平成12年に解体工事が着工される予定だったらしいのですが、利権等の問題により、結局そのまま放置の状態になっているとのこと。
しかし、危険だという事は誰の眼から見ても明らかですので、そう遠くない将来に跡形も無く消えて無くなってしまうことでしょう。
↓今では影を潜めた昭和のアウトロー野郎たち(修と亨の名コンビ)

部屋は土足、風呂は屋外のドラム缶、危険な任務の報酬は20万、愛車は中古のサンダーバード、スカジャン羽織ってポマードべっちょりリーゼント、政治も経済も天皇すらも関係ね~と、いやはや…どれほどこんなスタイルに憧れていたことか。
残念なのはこのドラマ…
たった26話分しか放送されず、再放送で人気が沸騰したものの、準主役の亨を最終回に殺してしまったという事実。
もう、こうした番組は2度とお目にかかる事はございますまい。
さて…
十分に昭和を満喫した私は、代々木会館の眼の前にあるラーメン屋『らすた』でメシを食うことにいたしました。

やはり代々木という土地柄でございましょうか、学生さんや予備校生という客層が新鮮に感じてしまいました。
↓私の隣にも可愛らしいオネイちゃん達が、カウンターでズルズル~っと♪

聞けば平成生まれの予備校生だとか。
ついつい悪い癖が出て、そのまま仲良くなっちまったぜ。
いやいや…
こんな若いオネイちゃんでも、ラーメン屋のカウンター席や、駅の立ち食い蕎麦屋等を全く嫌がらなくなったという昨今、やはり時代の流れというものを感じざるを得ませんな。
たまら~ん たまら~ん たまら~んでぇ~♪
たまら~ん コケた~ら~ みなコ~ケ~た~♪
by 桜川
今から約40年前の大東京の空の下、常識破れの日々を生き抜くアウトロー野郎の生活に憧れていた時期がございました。

TVドラマ『傷だらけの天使』が放送されましたのが1974年、私はまだ小学4年生(10歳)でしたが、思春期を迎える中学生の頃、夕方4時からの再放送で強烈な刺激を受けていた頃が懐かしく思い出されます。
この時代のドラマは、兎にも角にも品がなくて超最高!
どんなシーンでも女性の裸は当たり前、子供の時に親と一緒に見ていたという連中が多い時代、今では考えられない(昭和的なH)シーンが次から次へと飛び出すわけで、これで刺激を受けない不健康な青春ボーイはおりません。(色々な意味でお世話になりました)
↓『傷天』とくればOP、何と申しましても主人公(木暮 修)の朝食シーン!

私と同年代の連中は、誰しもがこのショーケンの行儀の悪い食い方を真似し、その事実、私はこれ見たおかげで大嫌いだったトマトが食えるようになったのでございます。
トマトにカブリ付き、コンビーフを齧りながらビンの牛乳で流し込む…、そんなスタイルが妙に自由でカッコよく、ラストは口からビュッっと牛乳を吹き出すシーンでエンド…となる予定でした。

しかし、その映像は『男性の射精を連想させる』としてカットされたという所にも、どこか憎めない昭和イズムなるものが感じられるところでございます。
昨日、私は『傷天』の撮影場所であり、修(萩原建一)と亨(水谷豊)が住んでいたとされるペイントハウス(代々木会館)が未だに変わらず残っているということを知り、あの当時の雰囲気を味わいに出掛けてみることにいたしました。
↓現在の代々木会館(通称 エンジェルビル)

JR山手線・代々木駅のすぐ隣に建っており、駅のホームからも目の前に見える薄汚い雑居ビルでございます。
近代的なビルが建ち並ぶ大東京のど真ん中(新宿区)におきまして、撮影当時ですら老朽化の激しい萎びたビルであったにも関わらず、更に40年もの間、そのまま年をとった状態で生き残っていようとは、ただただ驚くばかりでございます。

聞けば建物は築63年、現在は殆ど機能しておらず、中国書籍を扱う店舗とわずかなテナントのみとなっております。
↓真っ暗な階段を恐る恐る上がりますと…!

踊り場には昭和の淀んだ空気が充満しており、そのままタイムスリップしてしまうのではないかという妄想に駆られてしまうようでございます。
現在に至るまで、多くの『傷天ファン(マニア)』が屋上のペントハウス(撮影現場)までの進入を試みたようですが、成功には至らず、不法侵入罪で逮捕される者が後を絶たないとは、もはや他人ごとではございません。
↓故に、私は別の建物から屋上のペントハウスを確認することにいたしました。

あの腐りかけた階段、2連式のキュービクル(簡易型変電所)、なにもかも40年前のままであり、これはファンにとってはたまらない建物であるということが理解できます。
↓亨は、あの階段でギターを弾きながら歌ってました。

この代々木会館…
耐震的にも消防法的にも雑居ビルとして都や区に承認されているとは到底思えず、なぜ解体されないまま現在に至っているのでございましょうか?
実際には平成12年に解体工事が着工される予定だったらしいのですが、利権等の問題により、結局そのまま放置の状態になっているとのこと。
しかし、危険だという事は誰の眼から見ても明らかですので、そう遠くない将来に跡形も無く消えて無くなってしまうことでしょう。
↓今では影を潜めた昭和のアウトロー野郎たち(修と亨の名コンビ)

部屋は土足、風呂は屋外のドラム缶、危険な任務の報酬は20万、愛車は中古のサンダーバード、スカジャン羽織ってポマードべっちょりリーゼント、政治も経済も天皇すらも関係ね~と、いやはや…どれほどこんなスタイルに憧れていたことか。
残念なのはこのドラマ…
たった26話分しか放送されず、再放送で人気が沸騰したものの、準主役の亨を最終回に殺してしまったという事実。
もう、こうした番組は2度とお目にかかる事はございますまい。
さて…
十分に昭和を満喫した私は、代々木会館の眼の前にあるラーメン屋『らすた』でメシを食うことにいたしました。

やはり代々木という土地柄でございましょうか、学生さんや予備校生という客層が新鮮に感じてしまいました。
↓私の隣にも可愛らしいオネイちゃん達が、カウンターでズルズル~っと♪

聞けば平成生まれの予備校生だとか。
ついつい悪い癖が出て、そのまま仲良くなっちまったぜ。
いやいや…
こんな若いオネイちゃんでも、ラーメン屋のカウンター席や、駅の立ち食い蕎麦屋等を全く嫌がらなくなったという昨今、やはり時代の流れというものを感じざるを得ませんな。
たまら~ん たまら~ん たまら~んでぇ~♪
たまら~ん コケた~ら~ みなコ~ケ~た~♪
by 桜川
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