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海は死にますか (其の一)

【雑草ポエム 第667話】(大東亜戦争開戦70年)

先日、九段下にございます『昭和館』におきまして、実にリアルな召集令状(赤紙)と云う展示物を目の当たりにいたしまして、一瞬ではございましたが、胸が締め付けられる思いがいたしました。

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召集令状…いや、正確には強制的な『召集命令書』であり、否応無しに第一戦の部隊に出頭し、お国のために命を捧げる覚悟をしなくてはならないという、言わば死刑を宣告されたに等しい物であったはずでございます。

本人は元より、その子を想う母親の心を鑑みますれば、万歳をして送り出したという当時の状況たるや、もはや正気の沙汰ではございますまい。

私のような(本当の意味で)戦争を知らず、厳しい団塊の世代に守られながら、ただのうのうと成長してきた人間といたしましては、軽々しく戦争について語るべきではないと、今なお強く思っております。

しかしながら、同じ『生』を受けた一人の人間といたしまして、戦争に駆り出される若い心の本音だけは理解することができますし、この歳になりますれば、その子を送り出す親の心境も痛いほど解るというものでございます。

もし、たった今、我が手元に赤紙が届けられたといたしますれば…、やはり私には恐ろしく、絶対に嫌だと泣き叫ぶやもしれません。

情けない…
根性無し…と思われるやも知れませんが、そうした根性がある方がどうかしている…と、平時の現代では当たり前のように皆思う事でございましょう。

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戦争が悲惨なのは、およそ平時では考えられないくらいに、人間の知性や理性というものを、すっかりと麻痺させてしまうところだと思っております。

戦時歌謡曲に『九段の母』という歌がございます。

空をつくよな 大鳥居
こんな立派な おやしろに
神とまつられ もったいなさよ
母は泣けます うれしさに
(九段の母  二葉百合子)

この『九段』というのは『靖国神社』でございまして、戦死者は、お国のための名誉の散華(さんげ)、戦死といたしまして、ここに『英霊』として、『神』として祀られました。

しかしながら、老いた母は『神』として祀られた息子とここで再会し、本当に嬉しくて泣いたのでございましょうか。

人間爆弾と化し、敵艦隊に突っ込んで行った特攻の戦士たちは、本当に『靖国で会おう』という合言葉を胸に、尊い命を散らせることができたのでございましょうか。

↓私はそんなことを思いつつ、靖国神社を参拝いたしました。

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↓ここに多くの戦没者が『神』として祀られることを肝に銘じながら手を併せ…。

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↓そのまま遊就館へ行きまして、『大東亜戦争70年展』を胸に刻んで参りました。

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↓まずは玄関ホール展示場にて、『零型艦上戦闘機五二型(ゼロ戦)』がお出迎え。

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↓機体は想像以上の大きさでしたが、あまりの華奢な軽量ボディには驚きました。

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↓薄っぺらな鉄板を隔てた中で息づく生命など、まったく無視して作られた戦闘機。

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一部の戦争オタクのみならず、人間が人間を人間として見られなくなった時、こうした『狂機』を大量に生産し、出撃命令を発することができたのではないでしょうか。

機内に爆弾を搭載し、帰りの燃料を持つ事を許さず、十九~二十歳の若い命が海の藻屑と消えゆく運命を知りながら…。


↓2Fのホールには、息絶え絶えの兵士の像がございました。

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これは南方戦線に散った歩兵の像でございまして、その痩せっぷりや躍動感(表情)から感じ取れる、いかにも暑い戦地で飢えやマラリアと戦いながら最後の突撃をする悲哀が感じられる逸品でございます。

↓この像のタイトルは『かへりみはせじ』。

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この『かへりみはせじ』とは、『君が代』に次ぐ我が日本国の準国歌である『海ゆかば』の中に出て来る歌詞であり、後ろを振り返ることなく前進あるのみ…という意味が込められております。

『海ゆかば』を現代調に(歌詞を)訳しますと…

海行かば 水漬く屍 (海を行くなら水に漬かる屍ともなろう)
山行かば 草生す屍 (山を行くなら草の生える屍ともなろう)
大君の 辺にこそ死なめ (天皇陛下の足元にこそ死のう)
かへりみはせじ (決して後ろを振り向くことはない)



これが『準国歌』だとぉ?


狂ってる


by 桜川
(海は死にますか  其の二へ続く…)

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桜川 久慶

Author:桜川 久慶
雑草ポエム、書籍化することができました。

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