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山谷 首斬り 泪橋(其の一)

【雑草ポエム 第659話】

先日、東京都台東区千束(吉原)のルーツを辿り歩きましたが、それは哀しい女性のヒストリーでございました。 

その、同じ台東区内におきまして、千束(吉原)と向き合うかのように、哀しい男性のヒストリーが存在するということを、皆様はご存知でございましょうか。

『泪橋』、『ドヤ街』、『玉姫公園』と聞きまして、真っ先に『明日のジョー』という名作漫画を連想なされた方々は、ほぼ私と同じ世代でございましょう。

『泪橋』とは、現在のJR南千住駅から約300m直進した場所に存在し、『思川(おもいがわ)』という名前の川(用水路)を渡るために掛けられていた小さな橋でございましたが、現在では川も橋も存在せず、交通の激しい明治通りの交差点(泪橋交差点)といたしまして、辛うじてその名を残すのみとなっております。

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玉姫公園でホームレス生活をしていた『丹下段平』氏が、ドヤ街へ流れ込んできた少年『矢吹 丈』の素質を見出し、泪橋の下に『丹下拳闘クラブ』なるボクシングジムを設立、橋の上で天を仰ぎ、矢吹丈にこう説いた。

『ここは人呼んで泪橋…、人生にやぶれ、生活に疲れはて、このドヤ街に流れてきた人間たちが、なみだで渡る悲しい橋だ…』と、これが『明日のジョー』というドラマの有名なワンシーンでございます。

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しかし、現実的には丹下段平氏の力説とは少々異なっておりました。

思川を超えたその先には、『小塚原刑場』という名の江戸時代から明治初期まで存在した『死刑を執行する場所』がございました。

この小塚原刑場では、死罪が確定した罪人を磔(はりつけ)、火焙り、打ち首獄門を主に執行され、罪人にとりましては、橋を渡れば二度と元へ引き返すことのできない、正にこの世とあの世の橋渡し…。

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泪橋は、罪人の家族や身内の者には、処刑される者との今生の別れの場となりますので、互いがこの橋の上で泪を流したことから、この名が付けられた…というのが最も有力な『俗説』でございます。

そうした意味では、『泪橋を逆にわたってやろうじゃないか…』という、拳闘に命を賭けた丹下段平氏の名台詞にも、かなりの説得力がございます。

首を討たれる覚悟があれば…

そうした思いで、私は泪橋交差点を背にし、山谷地区(ドヤ街)へ足を向けることにいたしました。

それは哀しい、多くの『男たち』のいる場所へ…

by 桜川
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雑草ポエム、書籍化することができました。

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