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勝鬨橋

 ここは東京汐留、シオサイト。

 電通本社ビルの四十七階から東南東の月島方向を見下ろしますと、若干遠目ではございますが、中央卸売市場築地市場を横切る大きな隅田川を連絡させる『勝鬨橋』を見ることができます。

 東京遺産となりました この『勝鬨橋』ではございますが、カチドキという名前の由来はご想像の通り、戦争(日露戦争)の勝鬨に肖るという実に単純な理由によるものでございます。

 故に、この辺りで仕事をしている我々のような人間たちにとりましては、『勝鬨橋は勝利の証し』と言う意味で、事あるごとに橋の方向に向かって手をあわせ、願を掛けたりいたします。

 勝負…『戦う』ということは、必ず相手(敵)が存在するもの。

 己が正義で、相手は不正義…、相手は言わば敵となり、自分の前に立ちはだかる 何とも忌々しい存在でございます。

 故に、恨みや憎しみの心が湧き、倒し、絶滅させなければ気が済まなくなってしまう… これすなわち、人間たちが引き起こす 愚かな世界戦争の理論でございます。

 思い起こしますれば、私もこの大東京におきまして 沢山の敵を作っては斬り、作っては斬りの連続であり、恨み恨まれ、憎み憎まれ、それはもう薄汚い戦いの日々を長年過ごして参りましたが…

 今となりましては、不正義と思われていたその敵たちに、心から感謝したいと思うようになりました。

 長き日々の戦いの中で…

 『敵がこうするから、自分はこうしてみようか…』

 『敵がこうくるから、自分はこう対抗してみようか…』

 あれこれ知恵をしぼって考える…、そして次第に進歩している自分に気が付くのでございます。

 自分だけで考えていると思っていた事でも、その実は『敵』に教えられているという方が、実際には多かったのだと悟ることができたのです。

 私は思います…。

 敵は、倒すばかりが能ではない…

 敵が存在しなければ…、その教えもなければ…、己の進歩もございません。

 対立は対立のままに認め、お互いに教え教えられつつ、進歩向上する道を求めることができさえすれば…、対立しつつ、調和することができさえすれば…、この世に無駄な世界戦争など無くなるはずでございます。

 電通ビルの高台から、生意気にも『勝鬨橋』の名に意義を唱えた私です。

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桜川 久慶

Author:桜川 久慶
雑草ポエム、書籍化することができました。

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