吉原 遊郭 見返り柳
【雑草ポエム 第655話】
私等の年代では、出生から大人へ成長する過程におきまして、『男のくせに…!』という言葉を、よく躾の意味で使われてきたものでございます。
男は女を守るのが当たり前、男は女より強くなければいけないものだと、否応無しに思い知らされておりましたのは、おそらく私だけではございますまい。
しかしながら…
ある日、二枚の恐ろしい浮世絵を目の当たりにした時から、私の心ははっきりと変わっていったのでございます。
その浮世絵とは…

シャレコウベの中で息づく、素っ裸の下半身を何の恥じらいもなく大きく広げた女性の浮世絵…。
その中心部(女性の恥部)に向かい、まるでアリのように小さく描かれた男たちが千両箱を抱えつつ、ズラズラと股ぐらに吸い込まれて行く光景が描かれている作品と、汗水流して一生懸命働いて作った米俵を、やはり女性の恥部へせっせと運ぶ愚かな男の姿を描いた作品でございます。
健全な男性でありますれば、この絵を見れば思い当たる節も多々あり…
故に、いくら頑張っても男は女に勝てる訳がないと、この時はっきりと悟ることができたのでございます。
私はこの歳になり、今更ながらではございますが『遊郭』というものの歴史を紐解いてみたいと思いまして、最も身近に存在いたします『愚かな男と哀しい女』の微かな面影を訪ねてみることにいたしました。
2月の中旬、向かった場所は東京都台東区千束四丁目…
この『千束(せんぞく)』という地名でピンとこない方でも、『吉原』という元の地名でありますれば通りが良いかと思います。
全国的に有名な『吉原』という地名は、1966年の風営法改正と共に消え去りましたが、実際に足を踏み入れてみますと、現在でもそこかしこに『吉原遊郭』としての名残らしき物を垣間見る事ができました。
それは…
物悲しくも哀れな、男と女のHistoryなのかもしれません。
by 桜川
(次回 其の二へ続く…)
私等の年代では、出生から大人へ成長する過程におきまして、『男のくせに…!』という言葉を、よく躾の意味で使われてきたものでございます。
男は女を守るのが当たり前、男は女より強くなければいけないものだと、否応無しに思い知らされておりましたのは、おそらく私だけではございますまい。
しかしながら…
ある日、二枚の恐ろしい浮世絵を目の当たりにした時から、私の心ははっきりと変わっていったのでございます。
その浮世絵とは…

シャレコウベの中で息づく、素っ裸の下半身を何の恥じらいもなく大きく広げた女性の浮世絵…。
その中心部(女性の恥部)に向かい、まるでアリのように小さく描かれた男たちが千両箱を抱えつつ、ズラズラと股ぐらに吸い込まれて行く光景が描かれている作品と、汗水流して一生懸命働いて作った米俵を、やはり女性の恥部へせっせと運ぶ愚かな男の姿を描いた作品でございます。
健全な男性でありますれば、この絵を見れば思い当たる節も多々あり…
故に、いくら頑張っても男は女に勝てる訳がないと、この時はっきりと悟ることができたのでございます。
私はこの歳になり、今更ながらではございますが『遊郭』というものの歴史を紐解いてみたいと思いまして、最も身近に存在いたします『愚かな男と哀しい女』の微かな面影を訪ねてみることにいたしました。
2月の中旬、向かった場所は東京都台東区千束四丁目…
この『千束(せんぞく)』という地名でピンとこない方でも、『吉原』という元の地名でありますれば通りが良いかと思います。
全国的に有名な『吉原』という地名は、1966年の風営法改正と共に消え去りましたが、実際に足を踏み入れてみますと、現在でもそこかしこに『吉原遊郭』としての名残らしき物を垣間見る事ができました。
それは…
物悲しくも哀れな、男と女のHistoryなのかもしれません。
by 桜川
(次回 其の二へ続く…)
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