両国に 熱い雪が降る
【雑草ポエム 第644話】
底冷えする晴天の日曜日、私は大相撲1月場所の前売りチケットを購入するべく、東京の両国国技館へ行って参りました。

この日、国技館では『全日本相撲選手権大会』が行われておりまして、朝早くから木戸口の周りは大変な賑わいでございました。

それにいたしましても私自身、厚手のコートを羽織っていても震える師走の寒さの中、選抜されたアマチュア力士達が勇ましく廻し姿で勢揃い!

基本的に、『日本男児』はこうでなくてはいけません。
さて…
せっかく相撲の街【両国】へ参りましたので、例によって街を散策して帰る事にいたしました。
↓街の案内板も、よ~く見るとお相撲さんでございます。

↓通称『国技館通り』には、いたる場所に力士像が建っております。

その国技館通りを直進し、両国2丁目の交差点を右に曲がり、そのまま京葉道路を歩きますと、間もなく隅田川に架かる大きな橋に行き付きます。
↓この橋は『両国橋』と申します。

↓大きな隅田川をゆったりと眺めながら歩くのには持って来いの大橋で…

↓両国らしく、途中の張り出しには、しっかり土俵が描かれており…

↓ガードレールには軍配を模った堅固な鉄柵も、実にユニークでございます。

↓橋の上の土俵から眺める隅田川…

↓JR総武線の鉄橋と、スカイツリーも良く見えます。

実を申しますと…
私がこの両国橋へ来てみようと思い立った理由なのですが…
今から40年も前のこと、当時連載しておりました小学館の連載漫画で【のたり松太郎】という、当時としては珍しい『大相撲の力士が主人公』の作品がございました。
↓この時代に初版されました、【のたり松太郎】のワンシーンでございます。

これは、両国にある相撲部屋から、数人の若い衆が土俵を務めに国技館(当時は蔵前国技館)へ通うというシーンでございまして、その中の気弱な一人がうつむきながら後方を歩いているという場面…。
遠い秋田県から親元を離れ、独りで厳しい大相撲の世界に飛び込んで苦しんでいる16歳の少年の姿、この淋しいシーンが私の心の中に長く、そして強く残っていたのでございます。
この作品の作者は、【明日のジョー】等で有名な『ちばてつや』氏であり、彼の描く東京の下町風情というものを、いつか直に目にしてみたいと思っており、40年越しにしてようやくその場に立つ事ができたのでございます。
↓それがこの場所、この方角でございます。

漫画のワンシーンと比較してみますと、旧両国国技館が無くなっていたり、高速道路が耐震補強されている部分等を除きますと、照明器具の形など、ほとんど昔のままであるという事が解ります。
鬼才、ちばてつや先生もこの場に立ち、心の中で撮影したこの風景と、悩み苦しむ若い新弟子の心情を重ね合わせて描かれたものであろうと…、私は40年の年月を経て、ようやく理解することができたのでございます。
さて、お待たせをいたしました。
両国と申しますれば、言わずと知れた相撲の街=ちゃんこ鍋を載せないわけにはいきません。
↓まずは手前の『どんぶりビール』で食欲を掻き立てますれば…

↓本日の独りちゃんこは『肉ちゃんこ(塩味)』でございました。

やぐら太鼓が 隅田の川に
どんと響けば 土俵の上で
男同士の 血汐はたぎる
負けてなるかと どんとぶつかれば
まげも乱れる まげも乱れる 大銀杏
(男の土俵 より)

熱いぜ、大相撲!
by 桜川
底冷えする晴天の日曜日、私は大相撲1月場所の前売りチケットを購入するべく、東京の両国国技館へ行って参りました。

この日、国技館では『全日本相撲選手権大会』が行われておりまして、朝早くから木戸口の周りは大変な賑わいでございました。

それにいたしましても私自身、厚手のコートを羽織っていても震える師走の寒さの中、選抜されたアマチュア力士達が勇ましく廻し姿で勢揃い!

基本的に、『日本男児』はこうでなくてはいけません。
さて…
せっかく相撲の街【両国】へ参りましたので、例によって街を散策して帰る事にいたしました。
↓街の案内板も、よ~く見るとお相撲さんでございます。

↓通称『国技館通り』には、いたる場所に力士像が建っております。

その国技館通りを直進し、両国2丁目の交差点を右に曲がり、そのまま京葉道路を歩きますと、間もなく隅田川に架かる大きな橋に行き付きます。
↓この橋は『両国橋』と申します。

↓大きな隅田川をゆったりと眺めながら歩くのには持って来いの大橋で…

↓両国らしく、途中の張り出しには、しっかり土俵が描かれており…

↓ガードレールには軍配を模った堅固な鉄柵も、実にユニークでございます。

↓橋の上の土俵から眺める隅田川…

↓JR総武線の鉄橋と、スカイツリーも良く見えます。

実を申しますと…
私がこの両国橋へ来てみようと思い立った理由なのですが…
今から40年も前のこと、当時連載しておりました小学館の連載漫画で【のたり松太郎】という、当時としては珍しい『大相撲の力士が主人公』の作品がございました。
↓この時代に初版されました、【のたり松太郎】のワンシーンでございます。

これは、両国にある相撲部屋から、数人の若い衆が土俵を務めに国技館(当時は蔵前国技館)へ通うというシーンでございまして、その中の気弱な一人がうつむきながら後方を歩いているという場面…。
遠い秋田県から親元を離れ、独りで厳しい大相撲の世界に飛び込んで苦しんでいる16歳の少年の姿、この淋しいシーンが私の心の中に長く、そして強く残っていたのでございます。
この作品の作者は、【明日のジョー】等で有名な『ちばてつや』氏であり、彼の描く東京の下町風情というものを、いつか直に目にしてみたいと思っており、40年越しにしてようやくその場に立つ事ができたのでございます。
↓それがこの場所、この方角でございます。

漫画のワンシーンと比較してみますと、旧両国国技館が無くなっていたり、高速道路が耐震補強されている部分等を除きますと、照明器具の形など、ほとんど昔のままであるという事が解ります。
鬼才、ちばてつや先生もこの場に立ち、心の中で撮影したこの風景と、悩み苦しむ若い新弟子の心情を重ね合わせて描かれたものであろうと…、私は40年の年月を経て、ようやく理解することができたのでございます。
さて、お待たせをいたしました。
両国と申しますれば、言わずと知れた相撲の街=ちゃんこ鍋を載せないわけにはいきません。
↓まずは手前の『どんぶりビール』で食欲を掻き立てますれば…

↓本日の独りちゃんこは『肉ちゃんこ(塩味)』でございました。

やぐら太鼓が 隅田の川に
どんと響けば 土俵の上で
男同士の 血汐はたぎる
負けてなるかと どんとぶつかれば
まげも乱れる まげも乱れる 大銀杏
(男の土俵 より)

熱いぜ、大相撲!
by 桜川
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