東京スカイツリー ライトアップの軌跡 (その2)
【雑草(ポエム)ららばい 第616話】
東京スカイツリーのライトアップは、大きく分けると以下の6つの部分から成っておりまして、トータル1995台ものLED照明器具が搭載されております。
1・頂上部の『ゲイン塔』を照らす照明
2・展望台を回転する『時計光』
3・胴体部『ゴールド』色の照明
4・胴体の鉄骨交点の照明
5・胴体を水色に光らせる『粋』色の照明
6・胴体を紫色に光らせる『雅』色の照明
この中で開発に最も苦労いたしましたのが、頂上部の『ゲイン塔』を照らす照明器具でございました。

『ゲイン塔』とは、放送用のアンテナの役割を果たす最頂部のポールのことでございまして、『粋』と『雅』のテーマに変わらず、634mの最頂部を明るく輝かせるということが、コーディネーターによるデザインで決められておりました。
この決められたデザインをLED照明器具で具現化するのが、我がパナソニックに課せられた仕事でございました。
ところが、これがなかなか難しい…
当所の予定でしたHIDランプを使用しないということに決めた矢先のことでもあり、光線的な光の出にくいLED照明のみでは、塔の先端部だけをピンスポット的に照らすのは、実に困難極まりないことでございました。
しかし、1つの照明器具の誕生が、この難題を解決したのでございます。

我々研究班が着目いたしましたのが、衛生放送を受信するパラボラアンテナの構造でございました。
パラボラアンテナでは、平行に降り注ぐ電波を反射させて、電波を1点に集中するという特性がございます故、それをそのまま照明器具に応用し、点光源で直進性の強いLEDの光を、パラボラ型の反射板で拡散することで、光がまっすぐにゲイン塔の先端まで届くよう、調節することができたのでございます。

また、この照明器具を開発したことで、さまざまなメリットも得ることができた。
従来型の超狭角型HID投光器と比較しても、明るさは倍、消費電力は1/8、角度は1/3と優れています。
レンズも使っていないのでコンパクトですし、無駄に空を照らすような『光害』も極力抑えております。
また、天望回廊の一段上に設置していることで、メンテナンス性も向上しているとなりますれば、非の打ちどころもございますまい。
必然的に研究班の『どや顔』が…!
by 桜川
(その3へ続きます)
東京スカイツリーのライトアップは、大きく分けると以下の6つの部分から成っておりまして、トータル1995台ものLED照明器具が搭載されております。
1・頂上部の『ゲイン塔』を照らす照明
2・展望台を回転する『時計光』
3・胴体部『ゴールド』色の照明
4・胴体の鉄骨交点の照明
5・胴体を水色に光らせる『粋』色の照明
6・胴体を紫色に光らせる『雅』色の照明
この中で開発に最も苦労いたしましたのが、頂上部の『ゲイン塔』を照らす照明器具でございました。

『ゲイン塔』とは、放送用のアンテナの役割を果たす最頂部のポールのことでございまして、『粋』と『雅』のテーマに変わらず、634mの最頂部を明るく輝かせるということが、コーディネーターによるデザインで決められておりました。
この決められたデザインをLED照明器具で具現化するのが、我がパナソニックに課せられた仕事でございました。
ところが、これがなかなか難しい…
当所の予定でしたHIDランプを使用しないということに決めた矢先のことでもあり、光線的な光の出にくいLED照明のみでは、塔の先端部だけをピンスポット的に照らすのは、実に困難極まりないことでございました。
しかし、1つの照明器具の誕生が、この難題を解決したのでございます。

我々研究班が着目いたしましたのが、衛生放送を受信するパラボラアンテナの構造でございました。
パラボラアンテナでは、平行に降り注ぐ電波を反射させて、電波を1点に集中するという特性がございます故、それをそのまま照明器具に応用し、点光源で直進性の強いLEDの光を、パラボラ型の反射板で拡散することで、光がまっすぐにゲイン塔の先端まで届くよう、調節することができたのでございます。

また、この照明器具を開発したことで、さまざまなメリットも得ることができた。
従来型の超狭角型HID投光器と比較しても、明るさは倍、消費電力は1/8、角度は1/3と優れています。
レンズも使っていないのでコンパクトですし、無駄に空を照らすような『光害』も極力抑えております。
また、天望回廊の一段上に設置していることで、メンテナンス性も向上しているとなりますれば、非の打ちどころもございますまい。
必然的に研究班の『どや顔』が…!
by 桜川
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