怒っては いかん!(村田兆治)


1月12日(土) 本日の雑草ポエム
タイトル
『怒っては いかん!(村田兆治)』
千葉ロッテマリーンズ…
今でこそ優勝争いに名乗りを上げる強いチームになりましたが、かつては最弱チームのお荷物チームとまで云われ続けていた『雑草球団』 でございました。
私の中のロッテの顔・・・それは時を隔てた現在でも マサカリ兆治を思い浮かべてしまします。
かつて 『ミスターロッテ』 と称された選手は有藤さんでございましたが、ロッテのユニホームが一番似合っている選手といえば、やはり村田兆治投手を除いては見当たません。
村田兆治投手とは・・・
それは東京ドーム元年の昭和63年、『日本ハムvsロッテ』 の開幕戦でございました。人気の無いカードとは申せ、日本初のドーム球場コケラ落しとありまして、場内は超満員の観客で賑わっておりました。
日本ハムの先発は、前年度最多勝をマークした新進気鋭の西崎投手、対するロッテの先発は『マサカリ投法』 の鉄人、村田兆治投手でプレーボール!
試合は緊迫した投手戦となり、終盤まで2対2の同点、正に手に汗握る好展開になっておりました。
しかし、試合が動いたのは9回表、ロッテの攻撃で・・・
ツーアウト 1・2塁で、バッターは新外国人で4番のマドロック。
西崎は2ストライク2ボールと追い込んで投じた第5球目・・・ド真ん中の切れ味鋭いストレートが、キャッチャーミットに吸い込まれる。
『三振だ!』 と、誰もが思ったその次ぎの瞬間、主審のジャッジは『ボール!』
キャッチャーの田村がミットを叩き付けて猛アピール。
さらに投手の西崎までもがマウンド上で暴言を吐く!
その光景をベンチで見ていた村田投手は…
『勝ったな…』 と一言呟き、不敵に笑っておりました。
ど真ん中のストライクが 『ボール!』 という無情なジャッジ。
『そんな馬鹿な!』 と、キャチャーの田村が激怒し、また、日本ハムベンチも飛び出してきて猛抗議。そして西崎投手までもが『どこを見てるんだ、アンパイア!』 と、全身に怒りを露わにしておりました。
そんな光景をベンチ内で見ていた村田投手は、『勝った・・・』と、勝利を確信したと申します。
いったい なぜなのでしょうか?
それは…
例えば、2005年の日本シリーズ(阪神vsロッテ)第3戦で、4回1死満塁 ロッテの攻撃、バッター黒崎の打った打球はショートゴロ、そのままセカンドベースを踏んでツーアウトとし、そのまま1塁へ送球して
ダブルプレーが成立したかに思えたその瞬間、1塁審判の井野さんはセーフのジャッジ。
コレに怒った阪神サイドは猛抗議を行いましたが、その中で下柳投手までもが怒りを露わにして暴言を吐いておりました。
私、その時点で 『下柳投手の負けだ』 と胸の中…
なぜなら、昭和63年の村田投手を思い浮かべたからでございます。
あの判定で納得いかないのは当たり前で、ベンチの抗議は妥当であり、ロッテvs日本ハム戦の時もまったく同様でございます。
しかし、肝心の 『投手』 が乱心してはいけません。
結果的に審判を敵に回すことにもなりかねないという事実に気がつかなければ。
村田投手は現役時代、一度たりとも審判の判定に不服を申したことが無いのだそうです。
村田投手いわく、『投手がジャッジの不服を口にした時は、それだけ自分の状態がアップアップだという 何よりの証明なんだ!』と吐き捨てます。
勿論、この教訓は、けっして野球界だけのことではございません…
by 桜川
『雑草ポエム』
http://
スポンサーサイト