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60W(ワット)の神様


本日の雑草ポエム

タイトル
 『60W(ワット)の神様』

私の場合、まだ将来の目標というものをまったく考えようともしなかった高校時代、一つの裸電球が私の顔を照らした瞬間、一本の真直ぐな道が目の前に現れました。

私が進んだ高校は単なる普通高校でしたが、電気工学(化学)における授業の一環といたしまして、配線器具などの部材を配られ、自らのアイデアで自動システムのシーケンス制御を完成させるという課題を出された時のことでした。

電気の知識など 『オームの法則』 程度しか学んでいなかった私ですが、『交流電源とは、プラス極側から電気が流れ、マイナス極側に引き込まれる』 という教師のアドバイスをヒントとし、制御機器を並べたうえで独自の配線を完成させ、コンセントから100Vの電源を供給するのを確認したあと、クラスの生徒が全員で一斉に遮断機のスイッチをONにしたその瞬間…!

『バリッ』 という音を立て、火花が飛び散るほどの誤結線(ショート)により、手元の遮断機が落ちまくって慌てている他のクラスメートを他所に、私の前だけがやたらと眩しい…

そう、60W(ワット)の裸電球が目の前で 眩いばかりのオレンジ光線を放って点灯してくれたのです。

『これだっ!・・・』
誰に訴え掛けるでもなく、私は心の中で叫びました。

誰よりも自分の電球が真っ先に点灯したという喜びが、やがて味わったことの無い優越感となり、そして・・・

私は 『電気』 の魅力に取り付かれてしまい、大学で電気工学を学んだ後に、照明器具で世界一の実績を誇る企業に就職いたしまして、現在でも電気の因数分解とにらめっこをしております。

あの日 あの時、60W電球が点灯しなかったら、いったい今頃は何をしていたことでしょう…。

裸電球を見るたびに、そんなことを思い出します。



 by 桜川


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