ドリーム戦 ウルフvsドルジ



【本日の雑草ポエム】
タイトル
『 ドリーム戦 ウルフvsドルジ 』
千代の富士という大横綱が勝ちまくっていた当時、その強さの理由を 『スピードの違いだ』 と分析した人がおります。
皆、あの尋常ではないスピード相撲に付いて来れず、いいように振り回されておりました。
120kgそこそこの軽量であるがゆえに、組みとめてしまえば何とかなるだろうと思われる巨漢力士に対し、そうした体制にさせないまま 勝負をつけてしまうという、まさに史上最強のスピード横綱でございました。
この 『スピード、技、パワー、負けん気』 等、様々な面を比較してみましても まったく引けを取らないのが現在の大横綱、朝青龍でございます。
さらにこの力士には ハングリー、バネ、闘争心、このいずれもが尋常ではなく、おまけに頑丈で怪我にも強いとなれば、さしものウルフ・千代の富士とて通用しない感も否めません。
しかし、逆に千代の富士に有って朝青龍に無いものとは・・・
それは 『型』(かた)でございます。
立会い鋭く踏み込んで 『左前褌』 をグイッと引き付け、浅く右の腕を差し込めばもう万全!
相手の差し手(右腕)は完全に殺されてしまい、そのまま一気に寄り切られるか、左の上手で弄ばれた挙句、土俵中央で『ウルフ・スペシャル』 を豪快に決められるのがオチでございます。
この 『型』 になってしまえば、恐らく大鵬でも勝てなかったのではないでしょうか。
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同じ大横綱の北の湖ですら、勢いに乗る千代の富士の 『型』 を恐れ、初優勝を決めた昭和56年初場所の千秋楽で、14連勝を飾ってきた千代の富士に対し、その『左前褌』 を阻止するべく、北の湖としては珍しくモロ手で突く立会いを見せ、千代の富士の前褌を阻止しながらガップリ四つに組み止めました。
千代の富士が一時代を築けたのも、この 『型』 があったればこそ。
果たしてこの 『型』 が朝青龍に通用するのでしょうか?
そして、今尚覚めやらぬ朝青龍の蒙古パワーが、果たしてウルフ千代の富士に通用するのでしょうか?
夢の中で戦わせてみることにいたしましょうか・・・
私はこう分析します。
まず、体格的には朝青龍の方が(身長・体重共)一回り大きいだけに、がっぷり四っに組みとめてしまえば 必然的に朝青龍が有利な展開になると思われます。
ですから、千代の富士の狙いはただ一つ、とにかく立合いに集中し、鋭く踏み込んで左の前褌を引き付ける!
しかし、朝青龍とて黙ってはおりますまい。
そうはさせじと 徹底的に突っ張って 相手に前褌を許さない戦法で挑むと思います。
『どちらが先に先手を取れるのか・・・』
この立合いの攻防のみで、大方の勝負(決着)が付いてしまう・・・。
左の前褌を引き付けて、右で相手の腕を返してしまえば千代の富士の圧勝。
終始離れて先手を取り、両廻しを引き付けてしまえば朝青龍が俄然優位となり、すかざず巻き変えてもろ差し、一気に土俵外へ叩きつけてしまうでしょう。
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この両者の夢カード、もし実現いたしますれば懸賞の数は数え切れず、TVの視聴率もUPして、日本国中の相撲ファンが固唾を呑んで見守ることでございましょう。
しかし、期待を裏切る内容で終わってしまう可能性が極めて高く、多くのファンが腰砕けになってしまうと思われます。
この2人の大勝負、いずれにいたしましても 『手に汗握る』 という、長い相撲の攻防は期待できそうにありませんで、そこはスピード身上の横綱同士、意外とあっけない幕切れになると予想しております。
ただ、この両横綱の素晴らしいところは、お互いに負けん気が強く、絶対に『負けっぱなし』 にはしておかないという根性を持っているということ。
負けた相手の部屋へ連日出稽古へ向かい、負けた相手を指名して土俵を完全に独占し、もう自分が納得するまで何十番もの稽古をこなすという、恐ろしいほどの執念・闘魂が宿っております。
ゆえに、本場所でどちらが勝とうとも、必ずや翌場所はやり返すという、まさに2人の時代になることは必至。
千代の富士にも、朝青龍にも(現段階で)好敵手が居ませんでした。
独走時代に巡り会っていたならば、どんなに素晴らしい時代を築いてくれていたことでしょう。
あ~、久々に熱くなってしまいました!
by 桜川
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