夢の機関車 海峡横断!

タイトル
『 夢の機関車 海峡横断! 』
その昔… 『物凄い乗り物』 が日本列島を縦断いたしました。
それは何と 『水陸両用の小型蒸気機関車』 でございまして、名を 『K-100号』と申します。
この機関車はレールの上を走るのではなく、なんと6本のゴムタイヤを車軸に取付けて一般道を闊歩するという、今では厳しい道交法によりまして、ロケの許可すら下りないであろう途轍もない大スペクタクルが展開されておりました。
これは 『走れ!ケー100』 というタイトルのTVドラマでございまして、ある理由により九州の鹿児島から北海道の夕張まで、機関車K-100号を1人の青年が自らの手によって届ける役目を請負い、地方都市を転々と渡り歩きながら旅をするという、もう夢一杯の素晴らしい傑作ドラマでございました。
圧巻の名場面と申しますれば、周囲の猛反対を押し切ってまで挑んだ青森の荒海…そう、津軽海峡越えのシーンでございます。
ケー100号は、なんと鉄の塊という蒸気機関車でありながら海の上を…、あの広大な津軽海峡を自力で渡り切ってしまったのです。
当時小学3年生でした私は胸がトキメキ、『いつ渦潮に巻き込まれるのか…』と、食い入るようにTV映像を見つめておりましたが…。
『いったいどうやって撮影しているのだろう?』 と、当時はトリック撮影であると信じて疑いませんでしたが、実際はアメリカ産の水陸両用マシンを機関車に改造して撮影していたということですので、やはりあれは事実の映像だったということを大人になって知った時には愕然といたしました。
それにいたしましてもこの発想、実に素晴らしいと今でも思います。
最近の子供番組は、あまりにもCGがリアルすぎるために現実味がなく、色々な意味で可哀想だと思います。
『走れ!ケー100』 のように、笑いあり、涙あり、夢あり、希望あり、そして何より『これは現実でもできるのでは…』 と子供に可能性というものを感じさせることのできる夢ドラマ…。
こんな秀作には、もう二度と出会えないのかも知れません。
沢山の夢をありがとう、K-100号…
夕張の空は快晴だったね。
by 桜川
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