左の前褌を狙って…

タイトル
『 左の前褌を狙って… 』
毎年、爽やかな初夏の空気が心地好く頬を撫でる時期になりますと、恒例の大相撲5月場所の開催が間近となり、否応なしに両国街の空気が一変いたします。
大相撲の初日というものは比較的静かな様相で始まりますので、木戸口付近におりましても実に涼しい気分で力士の入場を眺めることができるのです。
しかし…
思い起こしますれば平成3年の5月場所、この日ばかりは初日早々 国技館入り口に長蛇の列ができるほどの大盛況となりました。
それは、新進気鋭の若武者 『貴花田』 と、実力第一人者 『千代の富士』が引退を賭けるという 初顔合わせの大一番が組まれたということで、当日のチケットはまさにプラチナカードの状態でございました。
脇に沸いた土俵上…
結果的には貴花田が勝ち、大横綱千代の富士が 事実上引退を決意した一番になってしまいましたが、私は未だに納得することができません。
あの一番で千代の富士が引退を決意したとするならば、なぜ立合いに左の前褌を取りに行かなかったのでしょうか。
そして、なぜ落下した土俵下で微笑んだのでしょうか。
全てを出し尽くして引退を決意させてというのであれば、自分の最も得意とする態勢に持ち込もうとするのが筋というもの…
しかし、日の出の勢いの若武者相手に、どう見ても完全に受けて立っているのです。
若手の成長の度合いを確かめるのであれば、なにもその場所で引退を決意しなくても良いでしょう。
それが美学だと言われてしまえばそれまでですが、私は千代の富士に全てを出し切ってほしかった・・・。
国民栄誉賞に輝いた力士なのです。
立合い鋭く踏み込んで 果敢に左の前褌を狙って行ってほしかた…。
後に 『平成の大横綱』 と呼ばれた貴乃花本人のためにも…
by 桜川
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