はにゅうの宿


昔懐かしい 『サクマ式ドロップス』
これは私の親世代から愛されている製菓(飴)であり、勿論 現在でも人気商品といたしまして販売されている物でございます。
年月を隔て、缶の絵柄は変りましても お口に広がる美味しさだけはいつの時代でも変りはないようですね。
イチゴ、レモン、オレンジ、パイン、メロン、ハッカ(共通)ブドウ、チョコ(赤缶のみ)リンゴ、スモモ(緑缶のみ)という、バラエティに富んだ飴が沢山詰まっております。
しかし、何といたしましても缶蓋が小さく、それがために自由に味を選択できないものですから、通常は缶を下に向け、軽く揺すって飴玉を取り出します。
これが抽選クジのようでして、何とも言えないワクワク感で一杯になりました事を思い出します。
自分の中では 『メロン味』 が大当たりでして、逆に 『ハッカ味』 はドボンでございました。
日本の国が裕福になり、捨てるほど有り余っている食料事情もございまして、次第に 『サクマ式ドロップス』 は時代遅れの製菓品となりまして、子供達は見向きもしなくなってしまいました。
しかし、スタジオジブリの秀作映画 『 火垂るの墓 』 の大ヒットによりまして、期間限定ながら 『サクマ式ドロップス 復刻版』 が販売されましたのは、まだ記憶に新しいところでございます。
缶の絵には、『 火垂るの墓 』 に登場する節子が、残り少なくなった飴玉を覗き込んでいる場面が描かれておりますが、現代の子供達にこの 『サクマ式ドロップス』 を一缶預けたといたしまして、はたして最後の一粒まで大切に食べてくれるのでしょうか。
映画では、栄養失調で倒れてしまった4歳の節子が、朦朧とした意識の中で ガラスのおはじきを口に入れて ドロップを舐めているように妄想しているシーンが印象的ですが・・・
食べられる事が 『当たり前』 になっている現代の子供達に、こうした節子の心・・・いいや、原作者の心というものが理解できるものでしょうか。
今、『いただきます』 の言えない子供たちが増えていると聞きましたが、コレは子供たちの責任ではございません。
『ごちそうさま』 の言えない大人たちも、私の周りには多く存在いたします。
平和ボケした日本の親が バカ になった証拠なのです!
♪ はにゅうの宿も わが宿
たまのよそおい うらやまじ
のどかなりや 春の空
花はあるじ 鳥は友
おお わが宿よ
楽しとも たのもしや ♪
この歌の意味が 本当に理解できるヤンママさんは居るのかな…
by 桜川
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