セア (SR-600)

オートレースという、超レアでマイナーな競技…
よほどの事情通ですら、そうした競技の存在すら知らなかったという方も少なくなく、日本の4大公営ギャンブルとしての認知度は極めて低いオートレース。
私とても例外ではなく、関東地方の人間でありながら、大学受験を迎える頃までまったく知る由もございませんでしたが…。
未体験の方が、何らかのきっかけでオートレース場に初めて足を運ばれました際、まず最初に驚かれるのが戦闘マシーン(オートバイ)の爆音でございましょう。
オートレースというものを、単純に 『オートバイの競走だろう』 と思い込んで来場された方は、そのスリリングなスタイルをしたマシンの爆音に耳を劈かれる思いに打ち震え、想像以上のスピードレースに思わず固唾を飲んでしまいます。
この戦闘マシーン、名を 『セア』 と申しまして、純国産(スズキ)のエンジンを搭載しております。
このマシンの特徴は、何と申しましても異型ハンドルでございまして、アクセルグリップの右側は やや下向きに、そしてクラッチのある左ハンドルは、異常なほど極端に持ち上がっているのです。
これは典型的な左旋回専用のマシンということで、高速でコーナーを回る時、強烈な遠心力で外郭へ飛ばされないように 極限までマシンを左側へ倒すため、その角度を考慮してハンドルが設計されているのです。
『これはバイクじゃない、戦闘マシーンだ!』 とは、ミスターオートレースたる、飯塚将光選手の談。
500mの小さなアスファルトバンクを、瞬間時速150kmで走り、命を賭けて競い合う戦闘マシーンに余計な付属品は必要ございません。
エンジン始動時のセルモーターも、キックスターターも、スピードメーターも、ヘッドライトやテールランプも、ウインカーからバックミラーも取り払われているスーパーマシン。
極度の減量に苦しむボクサーのごとく、そのマシンは無い無い尽くしの極めつけ…
そして…
選手の命を守る唯一の術であるはずの…
ブレーキすらも付いていない!
by 桜川
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