やつらの足音のバラード


静かな秋の夜…
治らぬ心の病をだまくらかしつつ、私は独りで暗い天空を何気なく仰いでみることにいたしました。
やはり10月を過ぎますと、晴れた日の夜空が見違えるほど美しく感じてしまうのはなぜでしょう。
何も考えず、ただポカ~ンと夜空を眺めているだけでも、月や星の放つ不思議なエネルギーに吸い込まれてしまうという、そんな錯覚すら覚えてしまうほど…。
『月や星が放つこのパワー、何か便利な発明に利用できないものか』
悲しきかな、昔とった杵柄とは申せ、ついつい銭儲け… いや、社会貢献のための知恵をしぼろうとしてしまいがちですが、やはり美しい物は素晴らしい…。
その昔、TVもラジオも携帯電話も無かった時代、夜の楽しみといえば晴れた夜空の星を眺めることだったと申します。
私は以前、この雑草ポエムにおきまして 『はじめ人間』 というタイトルで、原始人の生活をうらやむ内容で書き込みをいたしましたが、この澄んだ夜空を眺めておりますと、やはり 『はじめ人間』 の屈託のない世界を想像してしまいます。
便利な世の中に生まれ育ち、『苦労』 をする必要がない時代に生きられることを、本当に幸せだと思う人は多いでしょう。
しかし、はじめ人間達のように、何をするにしても自分で考え、物を集めて組み立てて、見栄や体裁などは関係なく、ただ訪れる日々を一生
懸命に生き抜いていた時代の人間は、きっと素晴らしい生き甲斐を感じていたに違いございません。
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心に一点の汚れも無いはじめ人間。
それは、彼らの人間関係にしてもそう…
怒りはあっても、憎みはない。
屈辱はあっても、怨みはない。
そして…
悲しみはあっても、哀しみは微塵にもない…。
私は、やはり羨ましい。
そんな時代に息づいてみたかった。
石斧を担いで、巨大なマンモスに全力で挑んでみたかった…。
人間も必死!
そして喰われまいとするマンモスも また必死!
『必死』 という言葉は読んで字のごとく、必ず死ぬという覚悟。
全力を出しきって戦えさえすれば、たとえマンモスに踏み潰されても、鋭い牙で突き刺されても、私はきっと笑って死ねると思います。
生きるために、食べるために、そして 家族のために…。
他人任せの親任せという、言わば他力本願志向の腐った人間ばかりが主流となってしまった今の時代!
今の私では、笑って死ぬことなんかできねぇよ…
♪ 星には夜があり…
そして 朝が訪れた…
何にもない 大地に ただ 風が吹いてた…
吹いてた…
吹いてた… ♪ by ちの はじめ
by 桜川
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