すもう

関取衆の土俵入り…
20名の大銀杏を結った裸の大男が屋形の下で、直径おおよそ15尺(4.55m)の狭い土俵をすっぽりと囲み、呼び出しの放つ木の音と共に 土俵の中央を互いに向き合い、『ばしっ』 と一発 拍手を打つ。
天空まで響きそうな関取たちの拍手は、私の濁った心を清らかにしてくれるように 心地好く胸に沁み、感動が湧き上がってくるのはなぜでしょう。
職業相撲(大相撲)の世界…
関取の地位まで番付を上げるということは、想像を絶するほど長くて辛い日々を送り、厳しい稽古に耐え忍んできた成果であり、また結果であるということでございます。
いや しかし、それ以上の努力を長年に亘り 忍耐強く続けていたといたしましても、必ずしも関取の地位を保証されるわけではなく、ゆえに関取の座を掴むということは ある種の偉業であり、奇跡であり、そして神業でもあるのです。
神様…
そう、関取の大銀杏は神様の証。
厳しい修行(稽古)を耐え忍び、神となった人物が流された 血と汗の染み込んだ掌を、『我 潔白なり』 と叩き合って発した拍手の音なればこそ、万民の胸に沁み込まない道理がございません。
♪ さがりきらめく土俵の鬼よ
薫る両国 あぁ晴の五月場所
どよもす声に 雲竜光る
四股で鍛えたこの五体
どんとおいらの土俵入り ♪
『すもう』 は いいねぇ… 実にいい…
『すもう』 は 目で見ず、心で見たほうが数倍面白いという現実を、知らない人が多すぎます。
客席なんか埋まらなくてもいいじゃない…
興行利益なんか上がらなくてもいいじゃない…
狭い桝席であぐらをかき、必死に頑張る 『魁皇』 のコップに涙ぐむ…
そんなファンがいる限り、『すもう』 の灯はぜったいに消えません。
私は、そんな 『すもう』 を見られるこの国に生まれたことを、心から誇りに思っております。
by 桜川
◎本サイト『雑草ポエム』はこちらから↓(トップページ)
http://
◎ ここでいただきましたコメントは、『雑草ポエム掲示板』へ転記させていただきます。
『雑草ポエム掲示板』↓
http://
(個人専用アイコンをお作りいたします)
◎ 雑草ポエムでは書くことのできない桜川の本音日記
『桜川の散歩道』
http://
スポンサーサイト