力石 徹 (美しき狼たち)

ボクサーとは 天涯孤独なランナーでございます。
勝たねば生きることができず・・・負ければ明日の飯にもありつけないという、そうした極限の精神状態で戦うもの。
『敗者には何もくれてやるな』 という掟の中で、死力を尽くして打ち合う競技・・・ボクシング。
時代は移り変わり、裕福となった日本人ボクサーが世界を制して頂点に達するのは並大抵のことではないでしょう。
記者会見場で堂々と肉を喰らい、散々マスコミに持ち上げられて有頂天となっている 『馬鹿なサル男(亀田兄弟)』 が、今でもまだ話題になっておりますが、ああいう狂いきった偽者ヒーローを作り出してしまったのは日本国であり、こんなイカれた連中に真の拳闘(プロボクシング)を語る資格など何所にも無いと思っております。
かつて・・・
過酷な減量に耐え抜き、それこそ骨身を削ってウエートを落とし、短期間でライト級からバンタム級まで下りて来て、無言のままに命を賭けて戦った男のドラマがございました。
その男の名は 『力石 徹』
ことわざに 『弱い犬ほどよく吠える』 という格言がございますが、この力石徹は口を開かず、無言のまま相手(矢吹丈)のアゴを狙い続け、ひたすら打って打って打ちまくりました。
動きは激しく、心は冷静に・・・
フィニッシュショットとなったであろう 『アッパーカット』 が相手のアゴに炸裂しようとした瞬間、『カァ~ン!』 とラウンド終了のゴングが鳴り響き、アゴを打ち抜く寸前で ピタッと寸止めをした力石 徹。
結果的にこの行為が自らの命取りになったわけですが、その魂に多くのファンが共鳴し、漫画の世界としては異例の 『告別式』 まで行うことになったのです。
相手(矢吹 丈)を葬り去り、リング場で見下ろしながら ようやく満足そうに口を開いて発した言葉が・・・
『終わった… 何もかも…』
by 桜川
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