俺は 不良品…


『不良』 という言葉…
最近あまり耳にしなくなったような気がいたしますが、もう時代遅れの死語となってしまったのでしょうか。
私がまだ未成年の頃、世の中の(大人の)常識たる意見に反発し、邪道な道を歩みたがる少年・少女達を例えた言葉といたしまして、今でも印象深く心に残っている 『不良』 という二文字。
電化製品の普及にあたり、この 『不良』 という言葉を当て嵌めますと、それが非道な少年達でも何となく人間味があるように思えてしまうのは、実に不思議なことでございます。
私が現役の学生時代、もう一つの言葉といたしまして 『非行』 と呼ばれるものがございましたが、『不良少年』 も 『非行少年』 も、その意味的には似たようなものだっと思います。
しかし、所詮は言葉の遊びなのでしょうが…
『不良少年』 ならばまだ可愛く、これが 『非行少年』 となりますと、もうどうしようもなく腐った少年というイメージが強かったのは、いったい何故でございましょうか。
体育館の裏でビリモク(隠れてビビリながらタバコを吸う)する程度の連中が 『不良少年』 で、アンパンやドラッグにまで陥ってしまうような奴等を 『非行少年』 と位置付けたのか…。
悪い事をするにしても、必ず一線を越えないという独自のポリシーを持てるのが 『不良少年』 であり、際限も無く突き進み、マッポのご厄介になってしまうのが 『非行少年』 であるという手前勝手な思い込み…
私は 『不良少年』 でいたかった…
________________________________________
親や他人の意見に流されるだけ 『うなづきボーヤ』 の人生なんかつまらない。
そもそも 『多少キズ有り』 という商品の方が販売価格を抑えられる関係上、一般大衆の人気度は極めて高く、また果物等でも、新鮮でとれたての物より少し膿が進行したような物の方が甘みを増して美味しいものでございます。
人間味…
すなわち、人間とて 『味』 が勝負ということです。
素直な 『味』 だけでは客は来ません。
ひねくれた感のある不思議な 『味』 だからこそ、行列のできる店になるのです。
私とて、社会的に見ますれば 『不良』 のレッテルを今でも貼られてしまうことでしょう。
しかし、一筋縄では通用しない変わった考え方を持つ 『不良心』 があったればこそ、不可能と思われた新しい技術力が開発され、この世の科学は進化し続けてこれたのでございます。
『不良少年でいたかったけれど、非行少年にはなりたくなかった…』
そんな独自の魂が、きっと 『どこでもドア』 を開発してくれると信じております。
あの頃は魂が熱かった…
しかし…
残念ながら、今の私はリサイクル用の部品にも使用できない程の不良品…
回収されることもなく…
産廃のマニュフィストが届くのを待つ身となりさがりまして…
身も心もポンコツ状態でございます。
by 桜川
◎世界で一番短いドラマ『雑草ポエム』はこちらから↓(トップページ)
http://
◎ここでいただきましたコメントは、『雑草ポエム掲示板』へ転記させていただきます。
『雑草ポエム 掲示板』↓
http://
(個人専用アイコンをお作りいたします)
スポンサーサイト