おりこうさんにな~れ

【雑草ポエム 第229作目】
ここは 『弘法大師(空海)』 をご本尊といたします、神奈川県川崎市にある 『川崎大師』 でございますが、お正月の初詣のみならず、自らの心がスランプ状態に陥りますと、自然とこの場に足が向いてしまうのですから摩訶不思議。
苦しい時には藁をも掴む…
我ながら、まったくもって情けない話でございます。
ともあれ、巨大な大山門を潜り抜け、水屋にて身を清めた後、いつものように香炉に向かい、束のお線香を購入…200円也!
むせ返る程の煙を掻き分け、火の付いた束のお線香を差し込みまして、体全体に煙を わっさ わっさとふり掛け…。
この時は何も唱えることもなく、無心の状態で煙を身体に掛けておりましたが、私が子供の頃は母親に必ず大声で唱えられていた言葉がございました。
『お前は馬鹿だから おりこうさんにな~れ…』
と、頭にばかり煙を叩き付けられていた記憶がよみがえりました。
今にして思いますれば、はたして効き目があったのやら…無かったのやら…。
それにいたしましても、香炉を黙って遠めに見ておりますと面白い。
ちゃんとお金を払って線香の束を購入する人もいれば、知らん顔で料金を払わず、線香の束を取って立てる人…。
あるいは、人が立てた線香の煙を自らにふり掛けて、一生懸命願い事を唱えている人など、こんなに狭い空間でも色々な人間模様が見え隠れいたしますので飽きません。
そうした中でも、やはり一番印象的だったのは小さい子供を引き連れた若いお母さんで 『おりこうさんにな~れ!』 と、嫌がるチビッ子の頭に煙を擦り付けている光景…。
時代は変われども、子供に対する母親の愛情は変わらない。
私は嬉しかった…
by 桜川
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さて、お陰様でこの雑草ポエムも299作目を本日認めることができまして、いよいよ次回作で300作目ということに相成りました。
昨年の1月8日にスタートして以来、皆様のご支援・ご声援等によりまして、300という大台に乗せようとしております。
本当にありがとうございました。
次回の雑草ポエムは300作記念といたしまして、心を込めて書き込みますので、皆様のご意見等、また宜しくお願いいたします。
m(__)m
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