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ベンチがアホやから!(江本孟紀事件)


WBCの連覇によりまして、異例の盛り上がりの中でスタートした今年の日本プロ野球ではございますが、地上波放送がめっきり減少したということもあり、家庭のTVでナイターを楽しむということも少なくなってしまいました。

CSなどの有料放送等で観られない環境ではないのですが、残念ながら私は現在のプロ野球というものを 『銭を払ってまで…』 TV観戦しようと思わなくなってしまったという感は否めません。

WBC日本代表の選手達を、『侍ジャパン』 と名付けたのは誰でございましょうか。

この 『SAMURAI』 という言葉は聞こえがよく、あたかも日本の伝統文化たる武士道の下、潔くかつ果敢に攻め込むという姿勢は素晴らしく、結果といたしまして連覇という偉業を成し遂げたわけですから文句の付けようもございません。

しかしながら…
『侍』 とは、言い方を変えますれば武家社会でいう 『家人』 であり、指揮官の指示には服従し、その目的をただ全うするだけの使いっぱ(パシリ)。

『それのどこが悪いのか!』 とお叱りを受けてしまうでしょうが、基本的にはそういうことでございます。

今のプロ野球、そうした意味では侍的な選手が目立つようになりましたが、一匹狼的なへそ曲がりの実力者という、いわゆる球界の問題児なる者が、一人としていなくなってしまったというのがあまりにも寂しく思えてなりません。

昔でいう 『江川問題』 のような、いわゆる 『事件』 というようなものもなくなりましたし、本当に選手が皆淡々とプレーする、TVゲームの二頭身キャラのように見えてしまうのです。

『ベンチがアホやから!』
この一言は日本のプロ野球史上、最も有名なセリフの一つとなりましたが、コレはいわゆる元阪神タイガースのエース 『江本孟紀事件』 でございます。

江本投手は、昭和50年のシーズンオフ、阪神の大問題児 『江夏豊投手』 との大型(問題児)トレードを経て、古巣・南海(現・ソフトバンク)から阪神タイガースへ移籍。

南海時代も、野村克也監督の長髪禁止令に逆らって長髪で通したり、長髪を切ることを条件に年俸の上積みを要求するなど、各種問題行動を起こしていたこの江本投手が、お家騒動のメッカ・阪神へ遣って来たのですからたまりません。

当時の監督(中西太)に対し、自らの起用法について不満を抱いていた江本投手ですが、対ヤクルト戦を4-1でリードしていた終盤のこと、自信の限界投球数(130球)を超えてもベンチは動かず、143球目で2点差まで追い上げられてもベンチは続投を要求。

疲労困憊の状態でついに同点とされた時、すでに球数は152球となっておりました。

勝利投手の権利が消えたこと、投手の心理や体調を見抜けなかった首脳陣への幻滅感。

江本投手のハラワタは煮えくりかえり、8回表が終了してベンチに戻るやいなや、思い切りグラブをベンチに叩き付けると、そのままロッカーへ戻って行ってしまいました。

阪神の番記者たちは、江本の様子が尋常でないことを察知し、通路で江本にコメントを求めますと、彼は大声でこう叫びました。

『ベンチがアホやから、野球がでけへん!』
そして翌日、全スポーツ紙の一面に華々しくこの言葉がヘッドラインを飾ることになったのです。

江本投手はその後自らユニフォームを脱ぎ、まだまだエースとしての余力を残しながらも 『任意引退』 という形で未練を残さず、さっさとプロ球界を去って行きました。

現代はプレー・イコール・マネーであり、野球も単なるビジネスライフだという考えの選手がほとんどでございますゆえ、監督やフロントの方針に楯突くツワモノなどおりません。

へそ曲がりで個性的な実力のある選手の不在が、昨今の人気低迷に繋がっていると思いますのは、きっと私だけではございますまい。

天下無敵の風来坊、落合博満選手が最後の砦だったのか。

清原選手の男気は作り物であり、中身は甘ったれのお坊ちゃん。
いくらなんでも公衆の面前で泣きすぎですわ。

 by 桜川

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