乙女よ、大志を抱け!(Auto)

【雑草ポエム 第508話】
オートレース界に 花二輪…
男のドラマ、黒潮バンクに間もなく咲き誇ろうとしております。
昨年、オートレーサー第31期生の厳しい採用試験に女性が挑み、見事に2人の女性候補生が誕生いたしましてから 早1年が経ちました。

佐藤摩弥候補生(写真右・19歳)と、坂井宏朱候補生(写真左・27歳)の両名ですが、養成所における過酷な訓練を、他の男性候補生たちと共に耐え忍び、最終の検定試験も見事にクリア、明日8日(金)の卒業式を無事に迎えることと相成りました。
これによりまして、彼女たちはオートレーサーとしてのライセンスを取得し、その時から『候補生』ではなく『選手』として登録され、本走路のデビュー戦に出走することができるのです。
そのデビュー戦…

佐藤候補生は、埼玉県の川口オートレース場にて11日(月)第4R(レース)で初出走、一方の坂井候補生は、千葉県の船橋オートレース場にて30日(土)第1Rで初出走ということが既に決定しております。
セアという名の戦闘マシンを自ら整備し、極限を超えたスピードで競い合うオートレースにおきまして、男性選手でもコーナーでの遠心力に耐えきれず、それを支える物凄い腕力と運動神経が必要とされる厳しい世界。
そうした中に身を投じ、No1を目指して戦おうとする女性ライダーの姿は素晴らしい。

川口所属の佐藤候補生は、元モトクロレーサーとしての実績があり、女性とは申せ、他の候補生よりスピード&テクニックでは(現時点で)一歩抜き出ているという状況でございますので、デビュー戦が待ち遠しいというところでございましょう。
しかし、船橋所属の坂井候補生はその逆で、過去に1度も自動二輪車を運転した経験が無いうえに、グリップワークもままならない状態でありましたので、全候補生の中では最悪の成績(タイム)でデビュー戦を迎えることになるとのこと。
OLからいきなりの転身…
無謀と言えば、あまりにも無謀とも思える坂井候補生の人生選択であるが故に、最下位スタートも無理はなく…。
彼女の走行練習を見ていた船橋所属の先輩レーサー達も…
『いやぁ…、噂には聞いていたけど、ここまで酷いとは思わなかった…』
しかし…
『女だから(遅くても)しょうがない…なんて言葉が通用する世界じゃない』
そう、やるからにはトップ・ワンを目指すと言う坂井候補生。
縦社会の序列厳しい世界の中で、師匠に永井選手、同門の先輩に池田選手という船橋所属のトップレーサーが付いてくれたということは、坂井候補生にとりまして実に幸運なことでございます。
オートレース界の『絶対王者』、高橋貢選手と対等に戦えるまでに成長すれば、賞金1億円を稼ぐこともけっして夢ではございません。
乙女よ、大志を抱け!
七夕の夜に、願います…
どうか皆さま、熱い2人を応援してあげてください。
by 桜川
※是非2人の動画をご覧ください!
【佐藤候補生】
【坂井候補生】
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