侍ジャイアンツ


【雑草ポエム 第308話】より
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ガムはロッテ・野球は巨人…(超なつかCM)
そんなフレーズが自然と飛び交い、少年たちは皆YGマークの付いた野球帽を被り、広場でキャッチボールを楽しんでいるという風景が当たり前のように見られておりました懐かしい我が少年時代…。
あの当時、読売巨人軍にはONというスーパースターが在籍していたということもございますが、やはり我々子供の心を熱くしてくれましたのは梶原一騎氏の傑作、『巨人の星』や、『侍ジャイアンツ』 という、いわゆるスポコンものの影響が大きかったことは確かでございます。
今の時代にはそぐわない内容の数々ですので、現代人にはなかなか受け入れ難いものもございましょうが、日本のプロ野球人気が衰退してしまっている原因の一つといたしまして、こうした子供達の心を熱くするアニメーションのようなものが、まったく無くなってしまったことも一考するべきだと思います。
今現在、プロ野球の新作アニメなど、どこかの局で放送しているのでしょうか?
『スポコン』 とは言わないまでも、特定のチームを題材としたベースボール物語など、いったいどこに存在するのでしょうか?
日本のプロ野球人気が無いからアニメ化されない…?
故に、子供達のハートを熱くさせるまでには至らないということ…?
ならば、『番場の蛮ちゃん』 に夢の世界から出てきていただき、豪快な魔球のオンパレードでも披露していただこうではないですか!
ハイジャンプ魔球、大回転魔球、分身魔球…
巨人の星で星飛雄馬が投げた魔球(大リーグボール)とは違い、番場の蛮ちゃんが繰り出す魔球は、どれもこれもが実際には絶対に不可能なものばかりなり。
しかもその投球方法の全ての面で 『ボーク』 という協約違反行為であるという事実。
野球ルールブックによるボークの規定とは…
①ワインドアップ、セットアップポジションからの投球動作に反した投球
②投手板に触れることなく投球した
③セットポジションで完全に停止しなかった
すなわち…
上空に飛び上がるハイジャンプ魔球は②で違反。
大回転魔球は①と②と③の全てに違反。
そして球を握り潰す分身魔球は、『ボールに細工をしてはいけない』 という規定により違反。
という結論になってしまうのですが…
おいおい、だったら何だってんだい!
背番号4(死)を背負った番場の蛮ちゃんがいてくれたからこそ、チビッ子達が夢を見て野球の世界にのめり込み、その後に個性豊な選手が続々と誕生したのだから文句あるまい。
思えば彼(番場)もジャイアンツが大嫌いだった。
で~っかいクジラ(巨人軍)の腹破りを宣言し、川上軍団の腹の中へ威勢よく飛び込んだ!!!
おおよ…
ヤツこそ真のサムライよ…
by 桜川
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