逃げ場所のない覚悟が夢に変わる時


【雑草ポエム】
私は鉄道のレールに魅せられてしまい、そのまま長い時間 『ただ眺めているだけ…』 という状態に陥ることが よくございます。
特に 『ポイント』とよばれているレールの分岐機に対しましては、何とも不思議な気分にさせられてしまうのです。
ポイントの切り替えは、今でこそコンピューター制御によりまして自動的に動作する仕組みになっておりますが、昔は全て鉄道職員が人力で切り替えていた分岐地点。
『どぉ~っこいしょ!』 と、気合を入れてレバーを倒す仕草などを想像してみますれば微笑ましく、じつに人間らしい作業のように感じます。
人間の考え一つで、行先ルートが決まってしまう…
自分達の人生におきましても、ここまで来るのに数多くの分岐点を通過してまいりました。
今にして思いますれば、人生の岐路(分岐点)に差し掛かった時、その分岐方向は はたして自分自身の考えのみで動作させたことなのでしょうか。
すべての分岐点におきまして、自分自信の判断が正確に下せたのでございましょうか。
反対の方向へ行った方が良かったのではと、後で後悔しはしなかったのでしょうか。
あの日 あの時、あの分岐点を切り替え損ねてしまった…
間違った方向へ走ってしまった…
逆を走れば…逆さえ走っていたならば、こんなに苦しむことはなかったろうにと…。
私は今もプラットホームの上からレールを眺め、視線の先が電車の車輪に踏みつけられたその瞬間!!
もう後戻りのできない現実が、そこで初めて『夢』に変わるのです。
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