政治献金と書いて・・・

【雑草ポエム】 第313話
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最近、『政治献金』 と書いて 『ゼネコンの裏金』 と読めてしまう私です。
以前、私は西松建設が海外工事で作った1億円を持ち込もうとして逮捕されたというニュースを耳にいたしました時、国内の赤字工事の補填に使うのだろうなという程度にしか見ていませんでしたので、法的には間違いなく悪いことなのですが、私腹を肥やすためにやったわけではないだろうから、これで逮捕されるのも気の毒な話だなと思っておりましたが…、どうも事態は全く異なった方向に進んでしまったようでございます。
明るみになりましたのは、西松建設の政治団体を隠れ蓑にして、民主党の小沢代表(当時)をはじめとし、自民党の政治家などへの政治献金に使われていたというものでございました。
一時的に社員の給料を割り増しして、割り増し分を自社の政治団体に渡して献金するという、なんとも面倒な手口。
まあ、献金すればなんらかの見返りがあるということを目論んでの行動だろうと思いますが、これほど面倒なことをして小沢氏に渡った金額が、まぁ明るみになっているだけで3500万円ぽっちでございます。
検察のダブルスタンダードも言われておりますので違法性に関してはやや議論があるようですが、私的には 『こんなことまでして、たったの3500万円ぽっちかよ…』 と思ってしまいます。
私は昨年、アメリカの大統領選挙をウオッチしておりましたが、オバマ大統領はインターネットを使った小口献金を大規模に募っておりまして、あれが最終的にいくらになったかは報道によって数字が違うのですが、中には3億ドル(300億円)という報道もありました。
つまり、したたかなオバマ氏は約300億円を一般の人から集めたわけでございます。
ややこしい手口を使って警察のお世話になって3500万円もらうのと、集会やテレビで 『お金ちょうだい』 と呼びかけて、合法的に300億円を集めてしまうオバマ氏とでは、すでに同じ土俵に立つ資格すらもないということでしょう。
もちろん小沢氏も、この他にもいろいろな方法でお金を集めていたでしょうし、3500万円などは所詮氷山の一角なのかもしれませんが、しかし 『合法的』 か 『コソコソ』 かでずいぶんと違って見えてしまいます。
そもそも日本の政治(選挙)にお金がかかりすぎる事が問題ですが、献金の方法ももう少し考えないといけません。
何となく気だるい今日この頃。
西松事件の初公判のTVニュースをボケ~っと見ながら、そんなことを一人で考えてしまいました。
いよいよ日本国憲法第7条が動き出します。
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