ポストの根性(ロボ根性)

【雑草ポエム 第319話】
先日はがきをポストに投函しました時に、ふと気付いたことなのですが、街中では昔ながらの 『筒状ポスト』 は姿を消してしまいまして、最近のポストといえば写真のタイプが主流かと思われます。
この真っ赤なポスト…、ステンレス製の一本足を見ておりますと、私の年代ですと 『ロボット ロボコン』 という名の陽気なキャラを思い出してしまいます。
コレは 『がんばれロボコン』 という子供番組で、今から約30年以上も前に放送されていた人気番組でございました。
ガンツ先生の採点で、『ロ~ボコン 0点!』 と、お決まりのパターンで終わるという、とてもドジでマヌケな出来そこない…。
しかし、どこか愛嬌のある憎めないロボットで、頭も力も弱い割に、強い相手(難問)に立ち向かうという、立派な 『ロボ根性』 の持ち主でございました。
街頭の片隅でいつもポツンと立っているこの郵便ポスト。
暑かろうと寒かろうと、嵐が吹こうと雪が降ろうと、ガキに蹴られようと犬に小便をかけられようと…、どのような環境においてもじっと辛抱して立っているロボ根性。
旧道(中仙道など)を歩きますと、今でも 『御地蔵様』 が地味に立っていらっしゃる所もございますが、先日交差点で信号待ちをしていた時に 『御地蔵様』 があることに気が付きまして、何気に眺めておりましたが、そこへ年老いた老婆が通りかかり、御地蔵様に向い 『ペコリ…』 と小さく頭を下げて、そのまま歩いて行きました。
その老婆がどのような思いで頭を下げられたのかは解りませんが、私はそんな光景を見ておりまして 『いいことだな…』 と、思わずしんみりしてしまいました。
それ以来、私は御地蔵様と郵便ポストを重ね合わせるようになってしまい、郵便物を投函する時には 『ご苦労様 ありがとう』 と、心で思い、心で頭を下げております。
『なせばなる なさねばならぬ なにごとも』
私も今こそこの 『ロボ根性』 を見習わなくては!
by 桜川
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