新政権


【雑草ポエム 第329話】
天下分け目の歴史的な総選挙と目されました衆議院選挙から、早1週間が経ちました。
ようやく沈静化してまいりましたが、自民党候補の屍をターゲットといたします見っとも無い刀狩りは、未だに続いているようでございます。
今回の総選挙は予想以上の大差をつけ、野党第一党の民主党が念願の政権獲得という夢を果すという結果となりましたが、国民レベルからいたしますと、民主党・絶対支持というよりも反自民の受け皿といたしまして、単に民主党が機能したという面も多々あったと思われます。
しかしながら、自民党以外であればどこの政党でも良かったというわけではなく、社民党や共産党が議席を伸ばせなかったことから、やはり民主党への期待も込められていることは確かな事実でございます。
さて、今後の政治はどうなるのでございましょうか。
良いことばかりを並べたマニュフィストの中で、それがために別の部分がこれだけ悪くなるんだよ…という説明を一切口にしない民主党。
街角アンケートで有権者が最も望んでいるのは 『景気対策だ』 と言っておりましたが、景気を回復させるということは容易なことではありませんし、そもそも今の政府に日本の景気を回復させる力はございません。
政府の支出はGDPの3分の1を占めますので、こうしたの動きを無視する事はできませんが、最終的に景気を回復させるのは我々消費者であり労働者であり企業体そのものでございます。
戦後すぐならいざ知らず、今では政府にできることは景気回復の潤滑油になることや、回復のきっかけを作ることぐらいが関の山…
政権が変われば簡単に景気が回復するなどと期待をされておりますと、民主党にとってはプレッシャーが大きいと思います。
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自民党が大敗したと報じられましたが…
はたして今回の総選挙におきまして、本当に国民全体が自民党にそっぽを向いたのでございましょうか。
いや、私はそうは思いません。
なぜなら、小選挙区では1位の人しか当選しないので勝ち負けがハッキリいたしますが、同時に負けた人に投票された 『死に票』 という物も大量に出ます。
確かに多くの選挙区で自民党候補者はことごとく負けてしまいましたが、0票で負けた候補者はいませんし、2倍もの大差をつけられた候補者も見当たりませんでした。
恐らく全国で自民党と民主党に投票された票を合計すると、案外多くの人が自民党を支持したということが解ると思います。
しかしながら、選挙後に麻生総理大臣は自民党の負けを認め、まるで全国民から叩き潰されたかのような仏頂面をしての記者会見は見ていて腹が立ちました。
自民党の党首として、選挙結果だけを見て怒ったような仏頂面でインタビューに答えるのではなく、これだけの逆風の中でも支持してくれた方々への感謝の言葉があっても良かったのではないでしょうか。
こういう時の振る舞いというのは、坊ちゃん育ちの個人の性格が出るものだと思いますし、カップラーメンの定価を知らない 『世襲議員』 のイメージを更に悪くするものだということに気が付かないのでございましょうか。
今回の選挙速報を見ながら、負けてもまず支持者にお礼を言っていた候補者の方々に、私は好感を持ちました。
by 桜川
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