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BUILDING OUR DREAM (ロッテの奇跡)




【雑草ポエム 第340話】

『皆、この時期に野球ができる事の幸せを味わえ!楽しめ!もっと楽しむんだ!』
この言葉は2005年のプロ野球パ・リーグにおけるプレーオフの開始前から、ロッテのバレンタイン監督が選手に向けて発した言葉でございます。

この言葉は典型的な米国的私見ではございますが、31年ぶりの優勝という重圧を背負ったロッテの選手達にとりまして、結果的には何よりの激励であったことだと思います。

日本の武道は 『はじめ!』 の号令から始まり、大相撲なら 『待ったなし!』。
しかし、ベースボールはアンパイアの 『プレーボール!』 から始まり、『ゲームセット!』 で終わります。

この 『プレーボール』 を和訳いたしますれば、『ボールで楽しみなさい 』と訳すこともできますので、バレンタイン監督はそれを強く選手にアピールしたかったのでしょう。

そしてその年、ロッテはついにパ・リーグのプレーオフを制したのです。

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『夢を皆で叶えよう!』
夢の日本シリーズ開幕前に掲げたスローガンが、ものの見事に花開きました!

セ・リーグのチャンピオン 『阪神タイガース』 を相手に4連勝で一気に優勝を決め、ホビー・バレンタイン監督が、敵地 甲子園球場の宙に舞う。

9割5分以上の阪神ファンで埋まった満員の甲子園球場が静まり返る中、新王者となったロッテナインが狂気のごとく飛び跳ねる。

31年振りのリーグ制覇、そして31年振りの日本一。
ロッテは12球団の中で、最も『優勝』という二文字から遠ざかっていた最弱チームであったはずでございます。

それを日本シリーズ4連勝とは、実に見事な優勝でございました。
この年のロッテは大金を投入して大型FA選手を引っ張ったわけではございませんし、メジャー級の外国人を補強したわけでもございません。

チームの主軸打者は、12球団の中では最も非力の機関銃選手であり、そもそもこのチームの打線には、クリーンナップというものがございません。

『1・2・3・4番でチャンスを作るから、5・6・7・8番で返してくれ!』という、野球の…いや、ベースボールの常識を根底から覆してしまう布陣。
これを『マリンガン打線』と申します。

パ・リーグならではの 『予告先発』 を、日本シリーズで採用した事も大きな意味を持ちました。
それがために日替わり打線が組めるという、ロッテならではの策略が可能になったからでございます。

人はこの奇抜な采配を 『ホビー・マジック』 と申しました。
しかし、この常識ハズレの戦法ですが、これはいわゆる奇襲作だったのでしょうか?
いいえ、けっしてそのようなことはございません。

常勝の名将、森監督が仰っておりました 『日本シリーズというものは、4っ勝たなくてはいけない…と考えるのではなく、3っ負けてもいいんだよ…と考える方が作戦を練りやすい』 という、そうした心の余裕というものがバレンタイン監督にはあったのだと思います。

『野球を楽しめ…、もっと楽しむんだ!』
プレーボールで始まり、ゲームセットで終了するというルールの野球だからこそ、監督のこの言葉が若いマリンガン打線に勝利を導いたのだということを、今更ながら思い知らされてしまいました。

堅苦しい日本のプロ野球界に新風を巻き起こしてくれたバレンタイン監督…
長い間お疲れ様でした。

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桜川 久慶

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