思えば遠くへ来たもんだ



【雑草ポエム 第352話】
真っ直ぐ伸びる単線のレール…
思えば全てがここから始まったのでございます。
生まれたばかりの赤ん坊は、だれでも最初は真っ直ぐの道。
疑うことなくハイハイヨチヨチと進んでいたはずでございます。
子供心に夢を抱き、レールに片耳を押し付けますと、遥か遠くから聞こえてくる電車の走る軋み音が ピチュン ピチュンと心地好く、まだ見えぬ未来に胸がときめいたものでございます。
真っ直ぐだったはずのレール…
やがてカーブに差し掛かり、車輪から火花が出始めますと、いよいよ前には無数の分岐点(ポイント)が見えてまいりました。
自動制御で切り替えられていた分岐点も、いつしか自分の意志で方向を決められるようになり、その選択を後悔したり嘆いてみたり、いつしか子供の頃に抱いていた夢が、見事に砕け散っていることに気が付きました。
思えば遠くへ来たもんだ…
この先どこまで行くのやら…
by 桜川
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