プロ(職業専門家)

【雑草ポエム 第359話】
『もっとプロとしての自覚を持て!』
これは私が若い頃、直系の上司に言われ続けていたお言葉でございます。
『野球選手でもあるまいし、プロなんていう言葉を使いやがって…!』
と、反発的な態度を崩さなかった生意気な私。
プロとは、その道を我が職業としている専門家のこと。
職業専門家(プロ)とは、つまりその道におきまして一人前にメシが食えるということでございます。
言い換えますれば、いかなる職業であれ、その道におきまして他人様からお金をいただけるということは、すでにプロになったという証拠であり、その時点で既にアマチュアではないのです。
特に芸能界やスポーツ界におきましては、プロとアマとの区別は実に厳しく、真にプロに値する…と評価されなければ、お客は財布を開いてお金を払ってはくれません。
お客様は慈善の心などで、自分の大切なお金を簡単に払ってくれはしないのです。
ですから、プロを志すということは容易な事ではございませんし、プロを保持するための努力も並大抵ではないのです。
甘えてなんかいられません。
学校を出て会社や官庁に就職し、とにもかくにも働きますれば毎月 『月給』 というものが貰えます。
月給が貰えるということは、その道におきまして 『自立した』 ということであり、つまりはプロの仲間入りをしたということでございます。
もはやアマチュアではない。
芸能界やスポーツ界の人々と同じく、またプロとしての厳しい自覚と自己練磨が必要となってくるはずなのではございますが…
どうも私の周りには『プロ』としての自覚を持って仕事をしている人間が少なくなってしまいました。
いや…
私の周りだけではございません。
芸能人もスポーツ選手も、そして政界のトップ(首相)ですら 『プロ』 という認識がまるで無いように思われます。
by 桜川
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