風雲 貴乃花の乱!

【雑草ポエム 第363話】
女性は、人に見られることにより美しくなる。
誰の目にも届かないような場所において、古い人間を相手に改革を求めていても、なにも変わることはございません。
先日、某TV番組におきまして、堂々と胸を張ってそう言い放ちましたのが、元横綱貴乃花の貴乃花親方でございます。
昨年末より様々な噂が飛び交っておりましたが、ついに昨日、二所一門からの離脱を決意いたしまして、体たらくの続く財団法人日本相撲協会に反旗を翻す構えを見せており、どのような罰則も受けるという姿勢は実に見事だと思いました。
30代の親方がとる行動といたしましては異例中の異例であり、多くの敵を作ってしまうという観点からいたしましても、尋常ではない決意と勇気の要ることでございます。
今の大相撲界は日本の政治と同じこと…。
誰が首相(理事長)になりましょうとも、どこが(一門)与党となりましょうとも、根本的には何も変わりはいたしません。
そうした原因といたしまして、若い力が頭角を現しにくいという現状がございます。
政界にいたしましても、協会にいたしましても、やはり古い仕来りを重んじる、縦社会の実に厳しい世界でございます。
『若いのだから、もう1期や2期くらい待つべきだろう…』
『貴乃花なら黙っていても、先々は理事長になれるだろうに…』
『いったいヤツは何様か…!』
そうした協会幹部のお怒りはごもっともであり、大相撲をこよなく愛する私とても、先輩親方たちの仰いますご意見は十二分に理解できます。
しかし、私は褒めてあげたい…。
今回の行動は実に貴乃花親方らしく、また、貴乃花親方にしか出来ない偉業であると申し上げても過言ではございますまい。
『真っ向勝負!』
この名言に通じるものがございました。
かつて…
どんなに大きな相手でも、絶対に逃げずに真っ向勝負で挑んで行った伝説の力士がおりました。
そう…
今の貴乃花親方こそ、昭和の名大関と謳われます実父『貴ノ花』そのものではないですか。
私は、そうした面影を垣間見ることができまして、心の底から嬉しかった…。
貴乃花親方の今回の行動は、志半ばで逝かれてしまった父(貴ノ花)への想いも何処かにあったのやもしれません。
それにいたしましても、代わり映えの無い老練たる候補者の面々…
ホラ吹き金剛なんぞ、それこそ二所の『顔』なんかじゃねぇよ。
貴様の方こそ『何様』じゃ!
(暴言多謝 m(__)m)
by 桜川
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