虹

【雑草ポエム 第382話】
私は昨日、夕暮れ迫るJR東京駅から新幹線に乗りました。

近距離の移動だけで終わってしまいましたが、できればそのまま終点までの、気ままな独り旅がしてみたいという思いに心が駆られてしまいました。

そこで目に入りましたのが駅弁当の販売所。

私は思わず『幕之内弁当』とペットボトルのお茶を買い、移動中の車内で食べることにいたしました。
叶わぬ夢の独り旅でありながら、せめて束の間の気分だけでも味わいたいと…。

駅弁は、いつも冷たくて歯応えが悪いものでございます。
コンビニのように、レンジでチンしてくれるわけではないのですが、なぜか駅弁はこのままのスタイルであってほしいと思うのは私だけでございましょうか。

埼玉銘菓ではないですが、『うまい… うますぎる!』(十万石まんじゅう)
ひとつ食べ切るのに、所要した時間は僅か10分足らずでございました。

二階席の車窓から…
沈み行く春の太陽を眺めつつ、独り静かに思います。
理想から現実の世界へ向け、揺れ戻る車中の胸の内。
この苦しみを超えなければ、明日はまた闇の世界になることでしょう。
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超えて 超えて 超えて…
流した 泪はいつしか…
一筋の 光に 変わる…
雨上がりの空に そっと架かる虹の橋… (ゆず 虹)
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そんな虹色の橋を夢見つつ、私は厳しい明日を生きてゆこうと思います。
苦しいけどね…
by 桜川
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