貴ノ花・5回目の命日に想う…

【雑草ポエム 第391話】
本日は5月30日…、今年もまたこの日が遣ってまいりました。
それは昭和の名大関、角界のプリンスと謳われました貴ノ花 満さんの命日でございます。
早いもので、多くの大相撲ファンに見送られ、天国へと旅立たれましてから今年で5回目の命日を迎えます。
思い起こしますれば、あの年(平成17年)の大相撲界は異様な雰囲気でございました。
天下無敵の一人横綱・朝青龍が猛威を奮い、2番手以降はもう手も足も出ないという状態が長く続き、年間完全制覇(通算7連覇)を成し遂げるなどの大活躍。
敵なし状態となって自惚れた朝青龍の心を、狂喜から狂気に変えさせてしまい、後に自らが『凶器』となってしまうという事実を、誰にも見抜けなかったということは大変不幸なことでございました。
相撲人気を支えた貴ノ花さん。
その貴ノ花さんが旅立たれたそのとたん、大相撲界が大きく大きく変わってしまったような気がいたします。
ハングリー精神を必要としなくなった日本人力士の不甲斐なさや、度重なる不祥事にも悪びれた様子は無く、淡々と弁明の原稿を棒読みし続けるだけの理事長さんには、明日の改革など眼中にはないようでございます。
貴ノ花さん…
あなたが守り続けた大相撲の素晴らしさも、もはや風前の灯と化しております。
どうか…
どうか今一度、天空より力を貸していただけないでしょうか。
貴ノ花さん…
by 桜川
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