Yes We 菅!



【雑草ポエム 第398話】
昨日、参議院本会議が開会されまして、先達て行われました菅内閣総理大臣の所信表明演説に対する各党の代表質問が行われましたが、その(総理の)答弁たるや原稿の棒読みに過ぎず、一度たりともカメラ目線で国民に対し、心から力説するシーンがございませんでした。
菅直人氏…
この方は何を語っても中庸的で、悪く言えば曖昧な印象を受けるものが多々ございます。
『経済、財政、社会保障は一体で充実させることが可能…』などと言っておりましたが、果たしてどうやって個々を充実させるのかが今一歩見えてまいりません。
それでも民主党の支持率がV字回復するのですから、まったくもって日本の国民の考え方には呆れるばかりでございます。
あれほど民主党ではダメだダメだと騒いでいた多くの日本国民が、急に一変して菅内閣を支持しているということですので、これは単に民主党が不人気だったのではなく、小沢一郎氏個人が不人気だったという以外に解釈のしようもございません。
『総理は誰でもいいから、とにかく小沢を排除しろ!』
これこそが、実際の民意であったようにも思えます。
これは前回の衆院選に似ております。
『どこが与党でもいいから、とにかく自民党から政権を奪え!』という雰囲気にです。
しかし、民主党は『我々の訴えが、国民の皆様に届いた!』と勘違いしてしまったがために、取り返しのつかない悲劇というものが生まれてしまいました。
本当に民主党の訴えに支持が集まったのでありますれば、マニフェストは何がなんでも実行しないといけなかったはずでございます。
『マニフェストを全部実施するのは絶対に無理だ…』
民主党政権発足時から、そうしたしらけムードすら出ていたわけでございますので、結果的には民主党の訴えが国民に支持されたのではなく、単に自民党から政権を奪う事だけへの期待だったということでございましょう。
現在の内閣支持率の高さを見ておりますと、この衆院選と同じ事が起こりかねない…と、私は思っております。
基本的に、菅総理や新閣僚への支持ではなく、単に小沢氏を追い出したことに対する人気であるということを念頭に置いておかないと、再び一転して不人気内閣になることは必至の情勢でございます。
野次馬的な言い方になってしまいますが、来月の参院選は面白くなりそうでございます。
by 桜川
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