雑草ポエム第400話記念作品 朗読の日


【雑草ポエム 第400話】
JR新橋駅…
私は大学を卒業後、この駅の銀座口(改札口)をビジネスマンといたしまして延べ2千回以上、無心に出入りを繰り返して参りましたが、和服姿でこの駅に降り立ったことはただの一度もございませんでした。
和服は私の勝負服でございます。
人生におきまして、きっと重要な一日になるであろうと感じた時、私は和服に身を包み、袴をしっかりと腰に結び付けて出掛けることにしていたのでございます。

本日は、丁度その日に当たりました。
記念すべき雑草ポエムの第400話目を認めるべく、私は生まれて初めて勝負服たる和服姿で新橋駅に降り立ったのでございます。
向うは銀座の博品館劇場!(朗読の日)
これはリベンジでございました。
今年の年頭、勝負服で仕掛けておきながら見事に玉砕されたという、大変辛い思い出を忘れることができず、この先トラウマとならないためにも、私は勝負服にてどうしても夢を叶えたかったのでございます。
しかし…
あえて内容は記しませんが…
今回も残念無念の結果でございました。
記念すべき雑草ポエムの第400話目を、こんな内容にだけはしたくなかった…というのが私の本音でございます。
素晴らしい朗読の数々…
それに雑草ポエムを置き換えてみたかった私ではございましたが…
残念ながら、所詮私は300分の1の観客に過ぎない人間であったようでございます。
新橋駅の改札を、肩を落として潜る時…
南に聳えるパナソニックビルの馬鹿野朗が…
惨めな私をまるで鼻で笑っているかのように見送ってくれておりました。
畜生…
畜生…
ちっくしょうめ!
by 桜川
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