転んでも ただ起きぬ!

【雑草ポエム 第401話】
ことわざの中に『七転び八起き』というものがございますが、これは失敗を繰り返そうともこれに屈せず、奮い立つという姿を表すものと心得ます。
長い人生、どんな人間でありましょうとも失敗し、悲観すること数多きことなれど、そうした時にこそ、このことわざは『ありがたい…』と思います。
しかし…
『七回転んでも八回起きればいいことだ…』と、呑気に考えているようではいけません。
一度転んで気が付かなければ、幾度転んでも同じことだと思うのです。
どうせ転んでしまったのでありますれば…
『転んでも ただ起きぬ!』という心構えが大切なのではないでしょうか。
残念ながらこのことわざは、意地汚いことの代名詞のように使われるパターンが非常に多く見受けられます。
しかし、転んでこそ悟りをひらいた…という人は、私の身近にも沢山おります。
転んでも、ただでは起きなかったのでございます。
意地汚いのではなく、それだけ真剣だったということでございます。
『いいかタカハシ、失敗することを恐れるよりも、真剣でないことを恐れなければだめだ』
これは、かつての上司に注意を受けた時のことでございます。
『真剣ならば、たとえ失敗しても「ただ起きぬ!」だけの心構えが必然的にできてくる』
なるほど…、確かにそうなのかもしれません。
現在、揺れに揺れまくる大相撲の世界でも…
『負けて覚える相撲かな…』という教訓めいたことわざがございます。
今は負け時…
徹底的に打ちのめされれば、きっと何かを悟ることができるでしょう。
今までは、事あるごとに『七転び八起き』を繰り返すだけの大相撲界ではございましたが、今度こそ『ただで起きて…』はいけません。
by 桜川
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