さらば 大相撲 (雑誌)

【雑草ポエム 第420話】
私が大相撲の虜になりましたのが、今から38年前(昭和47年)のことでございます。
当時、まだ小学2年生のガキンチョでありながら、本屋で初めて立ち読みいたしましたのが読売新聞社発行の月刊誌『大相撲』でございました。

この本を買うようになりましたのは中学生になってから。
1冊500円という金額は、当時の中坊クラスでは高価な代物ではございましたが、少ない小遣いをせっせと溜めては、購入し続けてまいりました。
大相撲の世界は特殊であり、現在のように様々な情報が簡単に手に入るような時代ではございませんでしたので、私のような若年ファンといたしますれば、こうした本で大相撲の世界を知る以外に方法がございませんでした。

故に、書かれている内容を食い入るように何度も何度も読み返し、全ての記事を丸暗記してしまうほど、私にとりましては大変貴重な本でございました。
(もちろん、今でも大切に保管してあります)
両国のゲーセンで、栃赤城がインベーダーゲームで3万点をたたき出したとか…
そうしたコミカルな裏話も知ることができ、この本のお陰で堅苦しいイメージの大相撲の観方を、色々と変えることも出来たのでございます。

その『大相撲』が、昨日発売の今月号をもちまして休刊(事実上の廃刊)になってしまったのでございます。
昭和29年の4月号を皮切りに、のべ56年間(620冊)もの長きに亘り、我々大相撲ファンの心を満たしてくれた貴重な雑誌が消えて無くなってしまうとは…。
その理由たるもの、周知のごとし…
もはや、弁解のしようもございません。
が…、しかし!
腐りきったマスメディアに踊らされ、身も心もアメリカ色に染められてしまった根性無しの日本人が、歴史ある日本の伝統文化に唾を吐き付け、詰り、罵り、軽蔑し、あたかも力士全員が犯罪者であるというような認識を持ってしまったことが、実に情けないかぎりでございます。
TVの生中継も一切なくなり、天皇賜杯も辞退され、天下の横綱白鵬が、悔し涙で咽ぶ優勝者インタビューを見せ付けられても、何も感じることのない日本人。
『日本人の手で、日本の国技を潰す気か!』
モンゴル国出身の横綱が、日本の心で叫びました。

月刊誌『大相撲』のラストの表紙が横綱白鵬の悔しそうな泣きっ面…。
この顔は、現在の大相撲ファンの心の真顔でございます。
重箱の隅を突くだけ突いておいて…
どうしてそんなに日本人ばかりが日本国の国技をいじめるの?
着物や畳やお相撲等々…
どうして日本人ばかりが日本国の歴史や文化を忌み嫌うの?
by 桜川


8月29日(日)に、私は琴光喜の浴衣を着て東京都心(某所)を歩きます。
時間や場所を公表し、願わくば『ゲリラ・オフ会』でもと思っておりましたが…
多くの方々から『不特定多数への公表は危険では?』との忠告を受け、その後も嫌がらせのメールも少なからず受けましたので、悩みましたが今回は場所の公表を自粛させていただくことになりました。
何とぞご理解賜りますよう、宜しくお願いいたします。
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