踏まれた草にも 花が咲く
【雑草ポエム 第686話】
新年を迎え、もう半月が経ってしまいましたが、私は年が明けたという気分になれないまま、今現在を過ごしております。
それは…
生れて今年で50年目になりますが、50回目にいたしまして、初めて母が家庭に居ない正月であったということが そう思ってしまう一番の理由でございます。
長期の入院療養中とは申せ、やはり淋しい…。
その心を癒すかの如く、私が子供の頃、よく母に連れて行ってもらった『ある場所』へ出向くことにいたしました。
私が生まれ育ちました川崎市ですが、その人口たるや145万人を越え、京都市や神戸市等と肩を並べ、政令指定都市といたしますれば全国ランク第6位という大都会でございます。

昔も今も 駅周辺には娯楽施設が大いに蔓延り、子供が喜んで興味を持つような物はいくらでもあったはずでございます。
しかし、私の母は そうした都会を忌み嫌う、典型的なしみったれの田舎者。
大正生まれの戦争経験者であるが故、己の心に対する厳しさでは、我子に対しても容赦なしでございました。
↓京急川崎駅から500m程 西へ歩いて行きますと…

↓東京都との県境、ここが母との思い出の場所でございます。

↓川崎⇔蒲田間の鉄橋が架かっており、土手が南北に延びております。

↓鉄橋と歩道との間は狭く、しゃがんで歩かなければ通り抜けられません。

↓鉄橋の下で、京急が通過する際に発生するウルトラサウンドが心地良く…。

↓分刻みで行き交う京急のツイストロック♪を右手に見れば…

↓左には東海道本線や京浜東北線が、オレも負けじと『シェケナベイベ~♪』

子供の頃の私は大の電車好きであり、これを朝から晩まで眺めておりましても、少しも飽きる事はございませんでした。
薄汚い土手の草っぱらに、汚れきった都会の河川…
ある意味、ピクニックといたしましては『最悪な環境』であるにも関わらず、雑草の上にビニールシートを敷き、梅干し入りのおにぎりと、水しか入っていない水筒を持たされただけの日曜日ではございましたが、私の心は幸せでした。
ここで私が学んだ事…
↓踏まれた草にも 花が咲く。

公害都市(当時)の川崎市におきまして、そこで生き抜く雑草ですら、こんなに綺麗な花を咲かせる事ができるのです。
私の求める雑草魂は、母の教えなのかもしれません。

『歩』とは…、少し止まると書く漢字。
歩き続けて疲れたら、たまには止まるのもいいじゃない。
止まるなら、やっぱりこの土地がオレにはいい。
なぁ、母ちゃんよ。
by 桜川
新年を迎え、もう半月が経ってしまいましたが、私は年が明けたという気分になれないまま、今現在を過ごしております。
それは…
生れて今年で50年目になりますが、50回目にいたしまして、初めて母が家庭に居ない正月であったということが そう思ってしまう一番の理由でございます。
長期の入院療養中とは申せ、やはり淋しい…。
その心を癒すかの如く、私が子供の頃、よく母に連れて行ってもらった『ある場所』へ出向くことにいたしました。
私が生まれ育ちました川崎市ですが、その人口たるや145万人を越え、京都市や神戸市等と肩を並べ、政令指定都市といたしますれば全国ランク第6位という大都会でございます。

昔も今も 駅周辺には娯楽施設が大いに蔓延り、子供が喜んで興味を持つような物はいくらでもあったはずでございます。
しかし、私の母は そうした都会を忌み嫌う、典型的なしみったれの田舎者。
大正生まれの戦争経験者であるが故、己の心に対する厳しさでは、我子に対しても容赦なしでございました。
↓京急川崎駅から500m程 西へ歩いて行きますと…

↓東京都との県境、ここが母との思い出の場所でございます。

↓川崎⇔蒲田間の鉄橋が架かっており、土手が南北に延びております。

↓鉄橋と歩道との間は狭く、しゃがんで歩かなければ通り抜けられません。

↓鉄橋の下で、京急が通過する際に発生するウルトラサウンドが心地良く…。

↓分刻みで行き交う京急のツイストロック♪を右手に見れば…

↓左には東海道本線や京浜東北線が、オレも負けじと『シェケナベイベ~♪』

子供の頃の私は大の電車好きであり、これを朝から晩まで眺めておりましても、少しも飽きる事はございませんでした。
薄汚い土手の草っぱらに、汚れきった都会の河川…
ある意味、ピクニックといたしましては『最悪な環境』であるにも関わらず、雑草の上にビニールシートを敷き、梅干し入りのおにぎりと、水しか入っていない水筒を持たされただけの日曜日ではございましたが、私の心は幸せでした。
ここで私が学んだ事…
↓踏まれた草にも 花が咲く。

公害都市(当時)の川崎市におきまして、そこで生き抜く雑草ですら、こんなに綺麗な花を咲かせる事ができるのです。
私の求める雑草魂は、母の教えなのかもしれません。

『歩』とは…、少し止まると書く漢字。
歩き続けて疲れたら、たまには止まるのもいいじゃない。
止まるなら、やっぱりこの土地がオレにはいい。
なぁ、母ちゃんよ。
by 桜川
スポンサーサイト