fc2ブログ

お馬の親子

【雑草(ポエム)ららばい 第622話】

沖縄の民話 【姥捨て山】

『61歳になった年寄りは山へ捨てなさい』 という国の命令があり、自分の親が61歳になると 山へ捨てなければならないという辛くて悲しいお話がございます。

息子に背負われて山へ捨てられに行く道中、母親は木の枝を一枝ずつ折って道に落としていきました。

『お前が帰りの道に迷わないように、木の枝を細かく落としておいたから それを頼りに帰りなさい』

子を思う親心…
そして長年生きてきた中で培った豊富な知識と知恵。

年寄りは大切な宝物でございます。
絶対に粗末にしてはいけません。

ある日、息子が難問を突き付けられ…
『体の大きさも色も、全て同じ二頭の馬の親子を見分けてみろ!』

馬親子_copy


回答に困った息子は母親に尋ねると…

『草を二頭の馬の前に置いてみなさい。最初に草を食べるのが子供、後で食べるのが親馬だよ』

私は、この言葉が今でも強く心の奥底に残っております。

『児童虐待』などという言葉すら気にならなくなってしまった昨今…

母親が、自ら生んだ実の子供を平気で殺せてしまうのは…

もはや 人間だけなのかもしれません。

by 桜川
スポンサーサイト



プロフィール

桜川 久慶

Author:桜川 久慶
雑草ポエム、書籍化することができました。

カレンダー
05 | 2012/06 | 07
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新記事
最新コメント
リンク
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

カテゴリ
月別アーカイブ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム
QRコード
QR
フリーエリア
オセロゲーム

フィリピン留学
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる