和風 ドゥアップ(リメイク版)

【雑草ポエム 第461話】
あれは今から30年前、1980年の初夏の頃…
爽やかな季節を演出するかのように、TVのサウンドスピーカーから心地良い男性グループのハーモニー♪が流れてまいりました。
それはパイオニアというメーカーが製作した『新型ラジカセ』のCMソングでございまして、商品名は『パイオニア・RUNAWAY(ランナウエイ)』と申しました。
♪ RUNAWAY とっても好きさ~ ♪
この曲が流れますと、思わず画面に釘付けになった記憶がございます。
あの当時といたしましては、『ドゥワップ』 というノリは新鮮であり、思わず惹き付けられてしまう男性独特の重低音の響きが心地良く、発展途上の若きハートをときめかせてくれました。
この曲を歌っておりましたのは、当時 新宿のルイードを毎月満杯にしたり、CMソングを数多く担当したりと、スーパーアマチュアグループといたしまして陰ながら活躍していた『シャネルズ』(後のラッツ&スター) という名のチンピラバンドでございました。
CMの作曲を手掛けておりました井上大輔さんが、この曲をシャネルズに歌わせましたところ…
『いやぁ…、まるで背筋に電気が走ったような感動を覚えた…』 (井上大輔氏 談)
初めは冒頭のワンフレーズ(CMソング用)しか無かった歌詞を、作詞家の湯川れい子さんに付け加えていただきまして、ついに完成したのが 『ランナウェイ』♪

これが大ヒットいたしまして、無名バンドのデビューシングルにして、何と110万枚を超えるミリオンセールとなってしまいました。
その後の大活躍は言うに及ばず…
本来でありますれば、30年の時を隔てた現在でも、『ランナウェイ』は名曲といたしまして歌い継がれていたことでございましょう。
ところが・・・
↓この映像には動揺し、思わず目を疑ってしまいました(汗)

現在…
♪ RUNAWAY ♪ と、口ずさむだけで、皆に笑われるようになってしまいました。
今にして思いますれば…
あの無名グループを一気にスターダムへ伸し上げましたのは、単に曲に恵まれただけではございませんで、曲に対応した軽快なステップに見事にノッた鮮やかな振り付けも要因の一つであったことは確かな事実でございます。
その全ての振付を一人で考案し、皆に叩き込んだのは他でもない、あのT・M氏でございました。
『馬鹿と天才は紙一重』 とは、よく言ったものでございます。
性懲りもなく、逮捕歴を積み重ねること計6回。
人間とは、男とは、つくづく弱いものでございます。
by 桜川
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