大自然は… 女性?



【雑草ポエム 第419話】
私は21日(土)、ようやく3週間ぶりの休暇を取ることができましたので、関越自動車道をマイカーにてひた走り、日本海の柔らかな波音に心を癒されてまいりました。

貸し切り状態の広いビーチは心地よく、うっすらと見える佐渡ヶ島を眺めながら歩く砂浜の柔らかさに感動し、去りゆく真夏の暖かい空気を全身に纏いながら…

私はしばし…『自然』の素晴らしさを満喫し、リフレッシュすることができました。

しかし…
ここのところ、海や山での事故が相次いでおりますが、はたして『自然』とは本当に素晴らしいものなのでございましょうか。
最近、妙に『自然が好きだ…』という人が増えているように思われますし、現実的にも森林浴ブームや登山ブーム、さらには自然食ブームから家の建材までも自然の物を利用したがるという、もはや『自然』は流行と化しているのでございましょうか。
『自然』と聞きますと、身体に良いとか心に優しいとか、そうした良い面を連想してしまいがちでございます。
しかし…
実際には『自然』ほど恐ろしく、人間にとりまして驚異的なものはございません。
事故に遭う人間は皆、本当の『自然』というのもをナメきっているとしか思えません。
これはあくまで男性的観点からの発想でございますが…(女性の皆さん、ごめんなさい)
『自然』とは、ある意味におきまして『女性』に似ているな…と思ったことがございます。
パッと見は美しいのですが、どんなに美しい女性でも体調が悪ければ嘔吐をしますし、下痢に悩まされたりもいたします。
激怒して、醜く顔が歪むこともございますし、泣いてグチャグチャになることもございますでしょう。
そして何よりも気分屋さん…。
朝方は満面の笑みで迎えてくれたかと思いましても、午後には『さっさと失せろ! ぶっ殺すぞ!』などと怒鳴り付けたりする場合も…(汗)
ただ、自然が女性と違う点と申しますれば、機嫌が悪くなると簡単に人を殺すことができる…ということでございます。
自然が怒りますと、人だろうが動物だろうが情容赦なく、それこそ問答無用で殺します。
同情をかうことも交渉することも、取引することすらできませんで、たとえ子供であれ女性であれ、病人であれ老人であれ、そこにいる者全てを葬り去ってしまうのです。
『自然の脅威』に立ち向かうというのは、勇敢さではなく愚行でしかありません。
戦っても絶対に勝てないほど強力な力を持っているのですから、自然が怒って暴れ出したら逃げるしかないのでございます。
『自然が好きだ…』
などと、単純に考えて出掛ける人が多すぎます。
美しい一面だけを見て『キレイだ!大好き!』と言っているのは、アイドルをテレビで見て『可愛い!大好き!』と言っているのと何ら変わらないように思います。
軽装で富士山に登り、排気ガスを撒き散らす救急車に出動してもらう人達が増えているのは、自然をアイドル嗜好で好んでいるからのように思えてなりません。
愚かな地球の人間さまよ…
さんざん勝手に自然を破壊しておきながら…
貴様らは…、その自然を自ら癒しの対象としたがるかい?
そりゃぁ、自然さまだって怒るぜよ!
by 桜川
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