よみがえれ 自分!

【雑草ポエム 第416話】
本日は日曜日ではございましたが…
気温36度を超える中、叔父の手伝いにて県立の某高等学校へ出向きまして、変電設備の保守点検の作業を取り行って参りました。
そんな折、私は休憩時間を利用いたしまして、変電設備に隣接する体育館の引き戸を開けまして、そぉっと中に入ってみることにいたしました。

う~ん…
昔ながらの、いかにも県立高校らしい洒落っ気の欠片もないカマボコ天井の体育館。
私は懐かしい雰囲気に心が弾み、しばし青春時代の余韻を独りで楽しむことができました。
高校時代…
我が人生におきまして、この年代ほど怖いもの知らずであったことはございません。
兎にも角にも自信満々、まったく負ける気がしないのです。
柔道部では主将を張り、なまじ腕っぷしも強かったため、殴り合いのケンカなどでも連戦連勝のお祭り騒ぎ。

2年生の後期でしたが、こうした体育館のステージ上で生徒会長に立候補し、私だけがマイクを持たず、大声を張り上げて力強く演説したことが功を奏し、他の4候補を指し押さえまして、ぶっちぎりのトップ当選を果たしました。
以降、3年生の前期まで(2期連続)生徒会のボスといたしまして、でかい顔をさせていただきました。
学園祭では学校長の猛反対を生徒会長の権限で強引に押し切り、派手なプロレスショーを行いまして、その模様をTVK(テレビ神奈川)が取材に来るという仰天ハプニングのおまけ付き!
卒業式では卒業生を代表し、得意の『雑草ポエム調』にて作成いたしました送辞を読み上げ、背中に大きな拍手の波を受けたあの時の感動は、今もって忘れることができません。

♪ 若かったあの頃…
何も怖くなかった… ♪
私は、そんなことを思い出しつつ、写真を撮りながら体育館の中を歩きました。
そして…
いつのまにかこんなに小さく、実に弱々しく枯れてしまった己の心に気が付きまして…
思わず両膝をつき、その場に座り込んでしまいました。
確かに…
あの時は何も怖くはなかった。
国も政治も極道者ですら…
私に怖いものはございませんでした。
よみがえれ…
本当の自分!
よみがえってくれ!
by 桜川
↓28年前の私です(赤タイツ)
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