東京五輪 誘致の恥


【雑草ポエム 第342話】
先日、賑々しくも厳かに行われましたオリンピックの誘致合戦は、あっと驚くリオの勝利にて幕が下りました。
日本の誇る『東京』は、とにもかくにも最下位を免れるのが精一杯というところであり、我々国民が思う以上に現地の誘致活動は厳しい評価がされたようでございます。
そもそも現地の報道によりますと、やってきた多くの日本のアスリートは(世界的に)無名の人ばかりであり、IOCの委員ですら誰だかわからない人が混じっていたということで、日本国内での知名度と海外の知名度(関心度)とのギャップを感じてしまいました。
まぁ、これはよくあることといえばよくあることですが、こうした海外での活動には海外の知名度を考慮する必要があったのでは…と、今更ながら私は思います。
少し前まで、オリンピックは北半球のお祭りという感じで、南半球の国々は冷めた目で見ていたそうでございます。
しかしここに来て、ブラジルは初の開催に向けて国民全体が熱意を見せておりましたが、我が日本国は東京都知事の鼻息ばかりが聞こえてくるばかりであり、国内でも盛り上がらなかったわけですから、コペンハーゲンで盛り上がれ…と申しますのは、あまりにも無理があったと思わざるを得ません。
現地メディアによりますと、やはり日本のプレゼンの評価も散々だったようであり、鳩山首相のプレゼンも評価は随分と低かったようでございます。
そうした中、現地では『日本は人型ロボットがプレゼンをするらしい』という噂も流れていたようで、言われてみますと『その手があったか!』という気もいたしました。
日本が誇る『アシモ』あたりが颯爽と登場し、あの場で自在に歌って踊ってスピーチをするという考えも、これまた日本人らしい演出だったのではないでしょうか。
少なくとも現地メディアから『メダリストと言っても知らない人ばかり』などと書かれるようでありますれば、日本がお得意のロボットくんの方がインパクトは数倍あったように思います。
しかし…
考えてみますれば海外で有名な日本人って、いったい誰なのでございましょうか。
そうしたアンケートみたいなものをテレビ番組でやっているのを見た事もありますが、坂本龍一さんなどはよく名前が挙がっております。
まあ、国によりましては最も知名度が高いのは『エンペラー・ヒロヒト(昭和天皇)』という、すでに亡くなっている方の名前になってしまうケースもございますし、上位に『ブルース・リー』などという、日本人ではない人までもが含まれることも多々ございます。
大横綱の千代の富士より、アントニオ猪木の方が遥かに有名でしたし、北野武(ビートたけし)さんは、日本で言われるほど海外での知名度は高くないという話を聞いたこともございます。
まあ、それはともかくといたしまして、今回の五輪誘致は大金を使った割には誘致もできず、得るものも少なかったように思いましたが…
石原都知事さんよぉ…
日本人には潔さってモンがあるだろう…
いつまでも惨めな負け惜しみなんぞ…実に見っとも無い。
世界の恥と心得よ!
by 桜川
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