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ロッテより弱い!


【雑草ポエム 第327話】

原 辰則
現在の東京読売巨人軍を率いる監督さんではございますが、この名前を掲げましても偉大な名プレーヤーであったという印象が、G党の私といたしましても今ひとつ薄いと感じてしまうのはなぜでございましょうか。

彼の生涯成績は、打率2割7分9厘、382本塁打、1093打点、タイトルは打点王5回獲得という素晴らしい実績の数々。

伝統ある巨人軍のレギュラーに定着し、主軸の4番打者といたしまして通産1000試合を超す出場暦のある選手は、史上名高い川上哲治、長嶋茂雄、王貞治、そして原辰則の4人だけでございます。

ルックスが良く、学生時代から注目を集めていた原選手でしたが、スーパースターの王貞治選手が引退を表明した翌年にドラフト1位で巨人入りを果し、O・Nの後継者という重い十字架をいきなり背負わされてしまったのが、ある意味彼の不幸でございました。

生涯成績だけ見ますれば一目瞭然、歴史に名を残しても不思議ではないスーパー選手。
もし彼が巨人以外のチームで活躍していたならば、間違いなく伝説の数々を作り上げることができたでしょう。

常勝を求められるチームの主軸打者として注目され、O・Nと比較されなければならないという立場の彼に浴びせられる言葉は非情なものばかりなり。

原はメンタル面が弱い…
いつもチャンスに打てない…
日本一なさけない4番打者だ…

いつしかそんなイメージが先行し始め、アンチGばかりでなく、G党からまでバッシングを受けるようになりました。

思い起こしますれば1989年の日本シリーズ(巨人vs近鉄)
原選手にとりまして、この年の日本シリーズは一生忘れることができないでしょう。

王監督が解任され、代わって藤田監督が再任いたしました1年目。
チームは早々にリーグ優勝を決めていたのですが、主軸の原選手は終盤にきて調子を崩し、極度の打撃不振に陥っておりました。

チームの主軸がスランプとなり、元々得点能力の低かった巨人のラインナップは弱々しく、激戦のパ・リーグを制し、意気揚々と乗り込んできた近鉄バッファローズの勢いを食い止めることはできませんでした。

敵地(藤井寺球場)での開幕第1戦・2戦を共に完敗し、地元の東京ドームへ戻ってきても勢い変わらず、近鉄の三流投手(加藤哲郎)にシャットアウトされての3連敗。
手も足も出ない巨人の選手達に、スタンドのファンからメガホンバットの嵐が…。

その原因の最大の理由といたしまして、不調に喘ぐ4番打者、原選手の3試合連続ノーヒットというものが、連日スポーツ新聞の一面を連日賑わせておりました。
原選手は一人悶々とした日々を送り、ベンチで笑顔はありません。

こうした展開により、全国のアンチ巨人は大喜びの大歓声。
当然、近鉄バッファローズのチーム内でも優勝ムードで沸き返り、情け無い巨人の選手達を見下す発言が相次ぎました。

伝説のビッグマウス、加藤哲郎投手(近鉄)の発言。


『(巨人は)何てことなかったですね…』
『フォアボールさえ出さなければ打たれる気がしなかったんで…』
『まぁ…、(巨人は)大したことなかったですね…』
『シーズンの方がよっぽどシンドかったですからね、相手(西武・オリックス)も強いし…』

さらに続く…
『今の巨人はロッテ(パ・リーグ最下位球団)より弱い』
『こんなチームに負けたら、西武やオリックスに申し訳ない』
『もうボクの登板なんかないよ…、だって明日(4連勝で)決まるやんけ』

この加藤投手のインタビュー記事が夜のTVニュース、そして翌朝の新聞紙面に大きく取上げられて大問題となり、G党の怒りはいよいよ頂点に達してしまいました。

勿論、ファンばかりではなく、巨人の選手も怒り心頭。
一人で打ちまくる陽気なクロマティ選手でさえも、固くこわばる同僚達と口をきこうともいたしません。

『この野朗…!』

選手の心に一つ二つと火が付きました。
原選手以外ですが…

第4戦は捕手の中尾選手が近鉄バッターの弱点を見出し、縦の変化球を使い分けた香田投手が見事なピッチングで完封勝利。

シリーズ初勝利に選手の士気も一気に揚がり、いよいよ反撃体制のお膳立ては整いました。
原選手以外ですが…

そして運命の第5戦。
未だにノーヒットの悩める主砲(原選手)を5番に下げ、4割近い打率を誇るクロマティ選手を4番に据えて挑んだ巨人ではございましたが…。

1番打者からチャンスを作り、2番が送って3番が塁を埋めるという理想のパターン。
そこで主砲のクロマティを迎えるのですが、なんと近鉄バッテリーはクロマティを敬遠して満塁作をとり、ツーアウトとはいえ向えるバッターは強打者の原 辰則。

プライドを打ち砕かれた原選手ではございましたが、残念ながら近鉄バッテリーの術中にはまり、凡打のゴロにてスリーアウト!

3者残塁という最悪の結果でベンチに引き上げる彼の表情は、今でも忘れることができません。

近鉄が阿波野、巨人が斉藤という両エースの再戦となった日本シリーズの第5戦。
2対1と巨人がリードで迎えた7回裏…、また悪夢が再び遣って来たのです。

前回と同様、ツーアウトで塁上は2人。
向えるバッターがクロマティという展開で、近鉄は抑えの切り札である吉井投手をマウンドへ。

そうした近鉄サイドの動きからして、まさか2打席連続(敬遠)はないだろうという大方の予想を裏切りまして、なんとなんとクロマティ敬遠の原勝負という、前回と同じ作戦に出た近鉄バッテリー。

場内は騒然…
原選手の顔から血の気が引きました。

2打席連続してプライドをズタズタにされてしまった原選手。
その心境たるや…。

吉井投手が投じた真ん中高めのストレート(第一球)、歯を喰い縛り、おもいきってフルスイングした原選手…!
豪快な空振りでワンストライク。

間髪入れず投げ込まれた第二球目は、外角いっぱいに決まった見逃しのストライク。
場内が 『ゴォーーーー』 という異様な音に包まれて、これで早くもツーストライクと追い込まれてしまった原選手。

口から 『ペッ…』 とツバを吐き、珍しく怒りを見せる彼の心に余裕は全く感じられません。

三球目は外に外したボール球。
一球一球に東京ドームが重低音の響きに変わる。

四球目は勝負球、かろうじてバットに当てましたが単なるファール。
打席を外した原選手の口元が歪む。

そして五球目、ストレート。
捕手の山下が絶妙なキャッチングで外角いっぱいのストライクにも見えましたが、主審の冷静な判定はボール。

これでツーストライク・ツーボールとなり、いよいよ次がこのシリーズの明暗を分ける運命の勝負球となりました。


『キ~ン!』
快心の当たり…というには程遠く、技の一発という感じの一打ではございましたが、アーチを掛けた打球はレフトスタンドへ吸い込まれ、実に見事な満塁ホームランでございました。

汚名返上・名誉挽回と唸ったTVアナウンサの言葉の通り、彼に 『男』 を見ることができたのです。

【勝って兜の緒を締めよ!】

数多い名場面の中におきまして、私はこのシーンが一番印象深く残っております。
原選手と言えばこのワンシーン。

現在でも批判を受ける機会の多いチームの監督といたしまして、多大なご苦労もあることでしょう。
しかし、このシリーズの時の苦難を打破して勝ち抜いてきた男です。
情け無い…などとは言わせません。

私は生粋の巨人ファンであり、こういうことを書きますと必ずアンチの方から多くの批判を受けてしまいます。
友人と仲良くするためにも、妥協をすればいいことなのですが…。

その昔、大阪本社へ出張させられていた頃の話ですが、やはり大阪という地はアンチ巨人の仲間ばかり。
私は自らの出世のためにも、やはり妥協せねばなるまいと思ってはいたのですが…

しかしながら…
私は誰がなんと申しましょうと、生粋の巨人ファンであることには違いございません。

職は売っても 魂は売れねぇよ!

by 桜川
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桜川 久慶

Author:桜川 久慶
雑草ポエム、書籍化することができました。

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