小さな巨人 (里中 智)

その昔、3高(高身長・高学歴・高収入)などという言葉が流行し、日本の女性達がもっとも憧れる理想の男性像といたしまして、巷でモテはやされていたような時代がございましたが、昔も今も基本的にはあまり変わっていないような気もいたします。
しかしながら、男性ファンが圧倒的に多い野球漫画の世界におきまして、身長が170cmにも満たない小さな高校生の野球選手が世の女性達をシビレさせていたという事実があったとは、今では信じてもらえないかもしれません。
その少年の名は、里中 智(さとなか さとる)
プロ球団から1位指名を受けるほどの才能を持つ高校球児(投手)でありながら、身長168cm、体重65kgとなりますと、やはり小柄な選手だと思わざるを得ません。
しかしこの選手、持ち前の根性と変則的なアンダースローから繰り出すキレのよいカーブを武器とし、大きな強打者をバッタバッタと討ち取る姿はたくましく、神奈川という大激戦区をパーフェクトピッチングで優勝に導いた彼を称えた言葉が 『小さな巨人』 でございます。
この里中くん、たかだか漫画の中の人物だとは思うなかれ、『ドカベン』 がTVアニメ化されるやいなや各方面の若い女性ファンが急増し、親衛隊やらファンクラブなどといったサークルが全国各地で目立つようになったのです。
♪ あなたの笑顔が見たいから
勝った笑顔が見たいから
私の声が出る限り
応援するのよ里中くん… ♪
何と、里中選手を応援するシングルレコードまで発売され、バレンタインデーでは総数で1000を越えるチョコレートの山が…、そして彼の誕生日には300以上のファンレターやプレゼントなどが原作者の水島氏宅に殺到したという話は有名でございます。
人間とは、そして男とは必ずしも3高ばかりが全てではない。
特に日本人の特徴といたしまして、小さい者が一生懸命に頑張って大きな者に挑んでいる姿というものに、感動を覚えたがるものでございます。
柔よく剛を制す…
これが小国日本に生まれ育った日本人の魂なのかもしれません。
大相撲の世界でも、エストニアの怪人と恐れられる巨漢の把瑠都が恵まれた体力を利して圧勝するより、軽量の新大関、日馬富士(安馬)が正々堂々と真正面から戦う姿の方が拍手が大きいのも同じこと…。
私とて、まだまだ小さな人間にすぎません…が
小さいからこそ大きな夢も湧いてこようというものです。
いつの日か、必ずや巨大な大男をひっくり返して見せましょう!
さぁ、本日より雑草ポエムの復活です!
by 桜川
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