青春の汗
【雑草ポエム 第680話】
先日、高校球児の国別選手権とも云うべき大会『18U 世界野球選手権』の決勝戦が行われましたが、惜しくも日本選抜チームは本場のアメリカ選抜チームに3-2で敗れてしまい、史上初の優勝を手にする事ができませんでした。
それはさておきまして…
今年の夏に行われました夏の甲子園『全国高校野球選手権大会』を観ておりまして、地方大会を勝ち抜きました各代表校の(野球)レベルの高さに、驚かされる毎日でございました。
特に投手におきましては、もはや高校生のレベルではなく、直ぐにプロのマウンドに立てる程の完璧なピッチング、球威、コントロール、変化球、その何れをとっても超一級品の逸材ばかり。
まだ青春真っ盛りの未熟な高校生でありながら、ここまで完璧に鍛え抜かれなければ勝ち抜く事ができないのか…と思いますれば、この子たちの青春とは何ぞや…と、少々哀れにすら感じてしまうのは私だけではございますまい。
『青春』というものが、本当に変わってしまいました。
優勝したければ、あの私立高校へ行け!
そんなことが常識化していること自体、もはや青春の証したる高校野球の域からかけ離れてしまっているのでございます。
アルプススタンドに目を向けますれば、かつては甲子園名物でした『高校球児の追っかけギャル』が、全く見当たらなくなりました。
いつの時代も、必ず青春のスター選手がいたものです。
1973年、鹿児島実高校の定岡正二投手や、1974年、東海大相模高校の原辰徳選手等々、その甘いマスク、高い実力が相まって全国の女子中高生から絶大な人気を得ておりました。

また、私と同じ歳で人気を博しましたのが、早実のエース荒木大輔投手であり、この活躍と端正な顔だちが相まって女性ファンから絶大な支持を集め、試合後バスを女性ファンが取り囲むのは名物となったものでございます。

『大輔』が新生児の名前ランキング1位に上るなど『大ちゃんフィーバー』は社会現象となり、1980年9月に生まれた松坂大輔も、母親が荒木投手の大ファンで『大輔』と命名したことは有名な話でございます。
ところが…
1995年頃を境といたしまして、めっきり甲子園の追っかけギャルが影を潜めてしましました。
2006年に、『ハンカチ皇子』として女性から注目を集めましたのが、早実の斎藤佑樹投手であり、あのブルーのハンカチは社会現象にもなりましたが、その時にキャーキャー騒いでおりましたのは斎藤投手の親世代…、いわゆる親目線で応援するオバンギャル達ばかりでございました。

もれ聞くところによりますと、青春の『汗』で感動する若者はいなくなってしまったとか。
男の汗は汚い、臭い、不潔、最低…
そんな女の子達が増え続け、結果として『草食系』なるスリムな男子が一気に増殖してしまったことは、哀しい事実でございます。
汗水垂らして一生懸命に頑張る姿を、『哀れで醜い』などと思う子供に育ててしまった日本の教育とは、いったい何ぞや!
昨年の大晦日、美輪明宏さんが歌った『ヨイトマケの唄』を聴き、忘れかけていた大切な『何か』を思い出し、思わず涙を流したのは青春時代、汗と涙で感動してきた大人達ばかりなり。

今の子供達には、残念ながら『汗』の素晴らしさが通用しない。
7年後の東京オリンピックで代表となる日本の若者が、今の教育で いったいどれだけ『汗』の素晴らしさを理解できるようになることか。
東京招致に成功しても、今のままではきっと世界の物笑い…
私は心配でございます。
by 桜川
先日、高校球児の国別選手権とも云うべき大会『18U 世界野球選手権』の決勝戦が行われましたが、惜しくも日本選抜チームは本場のアメリカ選抜チームに3-2で敗れてしまい、史上初の優勝を手にする事ができませんでした。
それはさておきまして…
今年の夏に行われました夏の甲子園『全国高校野球選手権大会』を観ておりまして、地方大会を勝ち抜きました各代表校の(野球)レベルの高さに、驚かされる毎日でございました。
特に投手におきましては、もはや高校生のレベルではなく、直ぐにプロのマウンドに立てる程の完璧なピッチング、球威、コントロール、変化球、その何れをとっても超一級品の逸材ばかり。
まだ青春真っ盛りの未熟な高校生でありながら、ここまで完璧に鍛え抜かれなければ勝ち抜く事ができないのか…と思いますれば、この子たちの青春とは何ぞや…と、少々哀れにすら感じてしまうのは私だけではございますまい。
『青春』というものが、本当に変わってしまいました。
優勝したければ、あの私立高校へ行け!
そんなことが常識化していること自体、もはや青春の証したる高校野球の域からかけ離れてしまっているのでございます。
アルプススタンドに目を向けますれば、かつては甲子園名物でした『高校球児の追っかけギャル』が、全く見当たらなくなりました。
いつの時代も、必ず青春のスター選手がいたものです。
1973年、鹿児島実高校の定岡正二投手や、1974年、東海大相模高校の原辰徳選手等々、その甘いマスク、高い実力が相まって全国の女子中高生から絶大な人気を得ておりました。

また、私と同じ歳で人気を博しましたのが、早実のエース荒木大輔投手であり、この活躍と端正な顔だちが相まって女性ファンから絶大な支持を集め、試合後バスを女性ファンが取り囲むのは名物となったものでございます。

『大輔』が新生児の名前ランキング1位に上るなど『大ちゃんフィーバー』は社会現象となり、1980年9月に生まれた松坂大輔も、母親が荒木投手の大ファンで『大輔』と命名したことは有名な話でございます。
ところが…
1995年頃を境といたしまして、めっきり甲子園の追っかけギャルが影を潜めてしましました。
2006年に、『ハンカチ皇子』として女性から注目を集めましたのが、早実の斎藤佑樹投手であり、あのブルーのハンカチは社会現象にもなりましたが、その時にキャーキャー騒いでおりましたのは斎藤投手の親世代…、いわゆる親目線で応援するオバンギャル達ばかりでございました。

もれ聞くところによりますと、青春の『汗』で感動する若者はいなくなってしまったとか。
男の汗は汚い、臭い、不潔、最低…
そんな女の子達が増え続け、結果として『草食系』なるスリムな男子が一気に増殖してしまったことは、哀しい事実でございます。
汗水垂らして一生懸命に頑張る姿を、『哀れで醜い』などと思う子供に育ててしまった日本の教育とは、いったい何ぞや!
昨年の大晦日、美輪明宏さんが歌った『ヨイトマケの唄』を聴き、忘れかけていた大切な『何か』を思い出し、思わず涙を流したのは青春時代、汗と涙で感動してきた大人達ばかりなり。

今の子供達には、残念ながら『汗』の素晴らしさが通用しない。
7年後の東京オリンピックで代表となる日本の若者が、今の教育で いったいどれだけ『汗』の素晴らしさを理解できるようになることか。
東京招致に成功しても、今のままではきっと世界の物笑い…
私は心配でございます。
by 桜川
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