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だめだこりゃぁ

【雑草ポエム 第639話】

ドリフの長さんと申しますれば…

TBSのお化け番組『8時だよ!全員集合』が、高視聴率の記録を毎週塗り変えていた時代、思い浮かびますのは『器量が悪い!』『ゴリラ!』『下くちびるオバケ!』等々、それは実に酷い(見た目の)イメージばかりでございました。

当時、まだ小学生の私なども例外ではなく、クラスで似たような顔立ちをしている友人に対しまして、必ず付けたあだ名が『長介くん!』でございました。

『いかりや長介』=『顔が不細工』

ザ・ドリフターズとして活動する以上、いかりや氏は『不細工』であり続けなければなりません。

しかしながら、たとえ回りから『ゴリラ!』と悪口を言われても…

『あぁゴリラで結構、あんなに強くて逞しい動物に例えていただけて光栄だ!』

自らを、抑圧的な『憎まれキャラ』に見立てた上での各キャラクター構築をし、ザ・ドリフターズの人気を不動の物とさせた偉大な人物であることは、今更云うに及ばず…でございます。



遅ればせながら…
私が彼の事を心底『カッコいいな』と思ったことがございます。

それは晩年…
キリン・ラガービールのCMにおきまして、エレクトリック・アップライト・ベースギターを軽快に弾いている姿を見た時の事でございます。

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乾杯 ラガー ラガー イェィ!♪

乾杯 ラガー ラガー イェィ!♪


このCM撮影時には逸話がございまして…、ウッドベースは指にタコが出来ていないと上手く弾けない…という理由から、CMのオファーが来てから1ヶ月ほど自宅で弾き込み、キッチリと『指を仕上げて』収録したそうでございます。

もともとミュージシャンとして活躍していた音楽家でございます故、彼がギターを爪弾く姿を公に出しても何ら不思議な事ではないのですが、嫌われ者・笑われ者というイメージが固定されており、そのギャップの凄さに思わず感動してしまった私でございました。

本人もこれを気に入り、その写真が没後の遺影に使われたということは有名な話でございます。

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さて…
この雑草ポエムにおきまして、連続して3人の人物を採り上げさせていただきました。

鼠小僧次郎吉、石川五右衛門、そして…いかりや長介でございます。

これは、私が日本のリーダーとなってほしい理想の人物像を思い描きました時、自然と浮かんだのがこの3名でございました。

悪党でありながら、本当に金の必要な貧乏人に盗んだ銭を廻した鼠小僧の心意気。

実子もろ共に釜茹で処刑される際、己の身は焼かれても、息絶えるまで子供を助けようとした石川五右衛門の親心。

そして…

自ら進んで嫌われ役に徹し、他人に『ゴリラ!』と云われる事を誇りに思い、部下(荒井注)に『なんだバカ野郎!』と挑発されても、それを巧くネタにして大ブレークさせてしまうという、いかりや長介氏の懐の深さ。

現在の日本のリーダーは、いったい我々に何をしてくれたのでございましょうか。

もしも…
『ゴリラ!』などと挑発されれば、ガキの喧嘩を仕掛けて敢え無く敗退するのがオチ。

もしも…
『バカ野郎!』と隣国に威嚇されれば、浮足立った足元を根こそぎ掬われ、アメリカに寄り掛かるのがオチ。

共に、腰抜け外交ままならぬ、情けない現在の日本の姿でございます。


もし、いかりや氏がリーダーであったとしたならば…

暴力による威嚇で攻撃を仕掛ける隣国政府に対しまして、高い所で腕を組みながら悠々と見下し、きっとこう呟いてくれたはずでございます。

『だめだこりゃぁ…』


by 桜川

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五右衛門の親心

【雑草ポエム 第638話】

『石川や 浜の真砂は 尽きるとも 世に盗人の 種は尽きまじ』

これは、天下の大盗賊『石川五右衛門』が京都の三条河原処刑される時、自ら詠んだと云われる辞世の句でございます。

先日、私は日帰り温泉におきまして『五右衛門風呂』と銘打つ丸い釜の形をした一人用の風呂がございましたので、試しに浸かってみることにいたしましたが…。

熱めの湯に肩まで浸かっておりますと、この形で処刑された(であろう)石川五右衛門という伝説の人物を思い出し、生きたままでの『釜茹での刑』とは如何にも残酷、さぞや熱かっただろうな…と、思わずしんみりしてしまいました。

石川五右衛門とは『鼠小僧次郎吉』と同じく、大盗賊でありながら悪の権力者しか相手(盗み)にしない『義賊』でございましたので、庶民のヒーロー的存在として知れ渡る様になったそうでございます。

石川五右衛門についての様々な伝説は云うに及ばず…

しかしながら、私が熱い『五右衛門風呂』に浸かりながら思い出しておりましたのは、昔見たことのある1枚の絵でございました。

↓それは、五右衛門が煮えたぎる油で釜茹でにされているシーンでございます。

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五右衛門は、家族(母親や子供達)もろとも処刑されてしまうのですが、自分が息絶える直前まで、幼い我が子を持ち上げて(熱い思いをさせないよう)助けようとしている必死の姿が、ここに描かれております。

鼠小僧次郎吉と同様に、大泥棒の大犯罪者でありながら、なぜ現世にまでも長くヒーローとして語り継がれている本当の理由というものが、私はその絵を思い出しながら理解できたような気がいたしました。

忘れかけられている、親としての本来の姿…

TVや新聞の報道に目を向けますと、連日のように(親による)幼児・児童への『虐待』という文字が、当たり前のように打ち込まれている昨今の親子関係。

溺愛しすぎて、骨無しのコンニャク人間に育ててしまう馬鹿な親も多くなりましたが、親であるという心を持てず、いつまでもチヤホヤされる『女』でいたい…という身勝手な理由だけで、大切な幼き我が子を蔑ろにし、ストレス発散の捌け口にするなど言語道断!

そんな連中こそ、釜茹での刑に処されてしかるべきだと思います。

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いや…
それでもパチンコに夢中になり、室温100度を越える炎天下の車内で死んでいった赤ん坊の苦しみを思いますれば、釜茹での刑などでは甘すぎやしませんか。

昨今のお若い気分のママさんたちよぉ。

by 桜川

鼠小僧

【雑草ポエム 第637話】

先日、旧両国国技館跡へ出向いたというお話をさせていただきましたが、そのお隣には『回向院(えこういん)』という名の大きなお寺がございます。

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1781年(天明元年)以降、ここの境内におきまして『勧進相撲』が興行されるようになりまして、これが今日の大相撲の起源となり、1909年(明治42年)に『旧両国国技館』が建設されたのでございます。

このお寺には、伝説の怪盗『鼠小僧 次郎吉』という超有名人物が眠っていることでも知られており、鼠小僧次郎吉の墓石のかけらを持っていると、『賭け事に勝つ』『運がつく』などともに、受験生などには『するりと入れる』ご利益がある…といわれるようになりました。

そのため、墓石を欠き取る人が後が絶たず…
↓現在は墓前に『欠き取り用』の墓石が置かれるようになったそうでございます。

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『鼠小僧 次郎吉』とは盗賊であり、捕縛後には、窃盗犯としては異例の『市中引き回しの上での獄門』となるほどの大悪党であったにも関わらず、義賊伝説が現代に至るまで定説化されており、彼を悪人だと思う者は無に等しい状況でございます。

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『鼠小僧は…、金に困った貧しい者たちに、汚職大名や悪徳商家から盗んだ金銭を分け与えた』…と、これを定説といたしまして、歌舞伎や小説・映画等で現代人に伝えられたことが、大泥棒の悪人が国民的ヒーロー扱いとなりまして、永く拝まれている決定的な要因でございます。

金は天下の回りもの…とは申しましても、なかなか思う様に回って来てくれないのが世の現実でございます。

鼠小僧が息づいておりました江戸時代、彼を必要としている貧乏庶民は沢山いたと思いますが、平成の大不況で悩み苦しむ昨今の日本国内におきましても、彼の『心』を必要としている庶民は、決して少なくありません。

と同時に、たとえ被害に遭っても『被害届』を出すことすら出来かねる、汚職や脱税、詐欺行為等でしこたま稼いだ『悪財産』を抱え、世を嘲笑っている馬鹿野郎がこの世に存在することを、国民は誰でも存じております。

鼠小僧 次郎吉こそ、国民的ヒーローではなかろうか。

盗賊になれなどとは間違っても申しませんが、その意気で政(まつりごと)に挑める権力者(内閣総理大臣)の誕生を、日本国民全体で強く強く望むべきだと思います。



前田のあっちゃんが国民的ヒーロー(アイドル)だぁ???

I want you.~♪ってか(汗)


by 桜川
プロフィール

桜川 久慶

Author:桜川 久慶
雑草ポエム、書籍化することができました。

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